『KYOTO EXPERIMENT 2017 京都国際舞台芸術祭』が、10月14日(土)から11月5日(日)までロームシアター京都ほかで開催される。4月25日、公式プログラム参加アーティスト第一弾が発表された。
KYOTO EXPERIMENT(KEX)は、2010 年から毎年秋(2016年は春も開催)、京都市内の劇場を主な会場に世界各地の先鋭的な舞台芸術を紹介してきた国際舞台芸術フェスティバル。国内外のアーティストと「交流」し作品を制作する「創造するフェスティバル」として、新作を積極的に紹介するなど、京都という都市が国際的な舞台芸術のプラットフォームとなることを目指している。今年で8回目の開催。
なかでも注目されるのは、ハイナー・ゲッベルスとアンサンブル・モデルンによるミュージック・シアター(音楽劇)。
ハイナー・ゲッベルスはドイツ・フランクフルトを拠点に活動する1952年生まれの作曲家・演出家。作曲家として多くの劇場音楽を作曲するほか、80年代以降「ミュージック・シアター」の制作を手がけ、ハイナー・ミュラー作品の演出で高い評価を得ている。日本でも山口情報芸術センター(YCAM)での『Stifters Dinge』(2013年)などで知られる。
アンサンブル・モデルンは、シュトックハウゼン、ラッヘンマン、リーム、ライヒ等の作品を主なレパートリーとし現代音楽を専門とする演奏家集団。
KEXのプレイベントとして5月24日京都芸術劇場 春秋座でハイナー・ゲッベルスの特別レクチャー「不在の美学」も開催される。
また今回は、日本(京都市)・中国(長沙市)・韓国(大邱(テグ)広域市)の3都市の文化交流で開催都市の文化発展を目指す文化事業「東アジア文化都市2017京都(2017年2月〜11月)」のコア事業として実施、KEXとして初めて中国、韓国のアーティストによる作品を紹介。中国からスン・シャオシン[演劇]、韓国からパク・ミンヒ[パフォーマンス]が参加する。
そのほか、公式プログラムには金氏徹平[美術・演劇]、田中奈緒子[インスタレーション/パフォーマンス]、村川拓也[演劇]、神里雄大/岡崎藝術座[演劇]、マルセロ・エヴェリン/ Demolition Incorporada[ダンス]が参加アーティストに名を連ねている。また、交流プログラムとして山口情報芸術センター(YCAM)と連携し、2010 年からYCAMが取り組んでいる、テクノロジーを通じてダンスを生み出す研究開発プロジェクト「Reactor for Awareness in Motion(略称:RAM)」の集中ワークショップ「RAM CAMP in Kyoto 2017」を開催する。
第二弾の参加アーティストおよびプログラムの詳細発表は5月下旬を予定している。
■プレイベント
ハイナー・ゲッベルス特別レクチャー「不在の美学」
2017年5月24日(水)18:00〜21:00(17:30開場、途中休憩あり)
京都芸術劇場 春秋座(京都造形芸術大学内)
言語:英語(日本語逐次通訳あり)
料金:一般 500円 学生 無料 *学生証の提示が必要
定員:200名(全席自由) *予約優先
申込:申込フォームより
■KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017
開催期間:2017年10月14日(土)〜 11 月5日(日)[23 日間]
会場:ロームシアター京都、京都芸術劇場 春秋座、京都芸術センター、京都府立府民ホール “ アルティ ”、ほか
主催:京都国際舞台芸術祭実行委員会[京都市、ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)、京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター]
http://kyoto-ex.jp
東アジア文化都市2017京都
https://culturecity-kyoto.com