ウィーン・サロン・オーケストラ ニューイヤーコンサート2017

新年を彩る名門オーケストラの優雅な響き

 独特の粋を携えて、“音楽の街”の使者が新春の日本へ。ウィーン・サロン・オーケストラは、シュトラウス一家をはじめ、薫り高い旋律の数々を、壮麗かつ優美・華麗な伝統の響きで奏でて、現地でも抜群の人気を誇る名門楽団。音楽芸術監督でコンサートマスターのウド・ツヴェルファーに率いられての『ニューイヤーコンサート2017』で、本場の雰囲気もそのままに、新たな年の幕開けを慶ぶ。
 名門ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団のコンサートマスターだったツヴェルファーのもと、1994年に同団のメンバーらで結成。シュトラウス一家やレハールら音楽の街ゆかりの作曲家たちによるオペレッタやワルツ、ポルカなどを主要レパートリーに、独特のサウンドと伝統の雰囲気を保ちつつ演奏。一方で、「常に、聴衆に求められる音楽を」と、映画音楽やミュージカル、民族音楽など新たなジャンルへの挑戦も続けている。
 今回のステージでは、「皇帝円舞曲」やポルカ・シュネル(速いポルカ)「雷鳴と電光」などJ.シュトラウスⅡの作品を軸に、オッフェンバックのオペレッタ《天国と地獄》から「カンカン」など、なじみ深い旋律をたっぷりと。さらに、ヘーゲ・グルターヴァ・チョン(ソプラノ)、セバスチャン・スーレ(バリトン)と地元ウィーンでも評価の高い声楽ソリストに、2人のバレエの踊り手も帯同。そして、“締め”にはもちろん、J.シュトラウスⅠの「ラデツキー行進曲」。新年に相応しい、華やかな舞台が満喫できよう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年12月号から)

2017.1/12(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.co.jp/
他公演
1/7(土)愛知県芸術劇場 コンサートホール(中京テレビ事業052-957-3333)
1/9(月・祝)三原市芸術文化センター ポポロ(0848-81-0886)
1/14(土)たましんRISURUホール(立川市市民会館)(042-526-1311)