新日本フィルハーモニー交響楽団 落語 & オーケストラ ニューイヤー・コンサート 2017 in すみだ曳舟

笑いとオーケストラ・サウンドが開く新年の幕明け

 笑いと朗らかな音楽で、新しい1年をスタートしたい。そんな方にぴったりなコンサートが新日本フィルハーモニー交響楽団の『落語&オーケストラ ニューイヤー・コンサート 2017』だ。会場は、曳舟文化センター。劇場ホールは582席という大きさで、落語とオーケストラの組み合わせを楽しむには絶妙なサイズの空間だ。
 第1部には落語家の古今亭志ん輔が登場する。NHK-FMの「名曲リサイタル」パーソナリティを経て、新日本フィルとはファミリーコンサートで共演。幅広い世代の音楽ファンに親しまれる志ん輔師匠が、どんな話で初笑いを届けてくれるのか楽しみだ。またこの第1部には、紙切りの林家楽一も出演。日本に伝わる即興的な妙技も堪能できる。
 第2部は新日本フィルによる演奏、そしてソプラノの小林沙羅が可憐で華やかな歌声を聞かせる。アメリカをベースに活躍中の若手指揮者、原田慶太楼を迎え、賑やかで楽しいプログラムが用意されている。
 J.シュトラウスⅡの喜歌劇《こうもり》序曲で幕開けし、素早いテンポの「雷鳴と雷光」、ニューイヤーには欠かせない「美しく青きドナウ」を含むポルカやワルツが続く。小林沙羅が歌うのは、プッチーニの歌劇《ラ・ボエーム》からムゼッタのアリア〈私が街を歩くと〉を含む3曲。コンサートの締めくくりは、外山雄三の「管弦楽のためのラプソディー」。日本の旋律やリズムで熱く盛り上がるオーケストラの名曲で、元気に新春を迎えよう。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ 2016年12月号から)

2017.1/4(水)15:00 曳舟文化センター 劇場ホール
問:トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212
http://www.triphony.com/