アンドレイ・イオニーツァ(チェロ)

チャイコフスキー・コンクールの覇者、日本初リサイタル

©Thomas von Wittich
©Thomas von Wittich
 まさに“今が旬”の俊英が紡ぐサウンドに、いち早く触れる好機となろう。アンドレイ・イオニーツァは、昨年初夏に開かれた、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門の覇者。審査員はもちろん、聴衆や批評家からも絶賛を受けて、一躍“時の人”となった。ルーマニアの首都ブカレストに生まれ、8歳でチェロを始めて、ベルリン芸術大学で名匠イェンス=ペーター・マインツに師事。2014年にはミュンヘン国際で第2位となったほか、09年のダヴィッド・ポッパーをはじめコンクールでの優勝や、サンクトペテルブルク・フィルなど一線楽団との共演も既に数多く経験しているにもかかわらず、今年でまだ弱冠22歳という逸材だ。
 日本での初リサイタルは、ピアノの薗田奈緒子と共演。シューベルトの「アルペジオーネ」とショスタコーヴィチ、2つの名ソナタをはじめ、「ペッツォ・カプリチオーソ」「アンダンテ・カンタービレ」と滋味あふれるチャイコフスキーの調べを。さらに、大バッハの無伴奏チェロ組曲から第3番も弾く。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年10月号から)

10/27(木)19:00 浜離宮朝日ホール
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
※全国公演の詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.pacific-concert.co.jp