オーケストラの名曲を小編成で愉しむ
ソリストや室内楽奏者として、あるいは主要オーケストラの首席奏者として、第一線で活躍中の名手たちが集結し、1995年に東京・紀尾井ホールのレジデント・オーケストラとして組織された「紀尾井シンフォニエッタ東京」。そのメンバーによる、全3回にわたるアンサンブル・シリーズがスタートする。第1回には、日本を代表する若手ピアニストとして、目覚ましい活躍を続ける小菅優が登場。サン=サーンスの「動物の謝肉祭」をはじめ、魅惑の旋律の数々を紡ぐ。まずは、千葉純子と山﨑貴子(ヴァイオリン)、鈴木学(ヴィオラ)、河野文昭(チェロ)、池松宏(コントラバス)を伴い、ショパンのピアノ協奏曲第1番を、弦楽五重奏による伴奏への編曲版で。そして、野口みお(フルート)と池田昭子(オーボエ)、松本健司(クラリネット)と共演し、サン=サーンス「デンマークとロシアの歌による奇想曲」を披露。最後は、もう1人のピアニストに居福健太郎、そして打楽器も加わっての「動物の謝肉祭」で賑やかに締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年8月号から)
10/1(土)14:00 紀尾井ホール
問:紀尾井ホールチケットセンター03-3237-0061
http://www.kioi-hall.or.jp