英国のディーヴァが「心の復興」支援
昨年10月、世界的ソプラノ歌手のキリ・テ・カナワらを招き、いわき芸術文化交流館アリオスで福島の復興を願うチャリティーコンサートを成功させた日立グループ3社が、今年はスーパー・ヴォーカリスト、キャサリン・ジェンキンスを迎え、音楽による「心の復興」支援活動を継続する。
英国王立音楽院出身のジェンキンスは、クラシカル・クロスオーヴァーの先進国である英国で2004年にデビュー以来、アルバム・チャートのカテゴリーを超えてヒット作を連発した。近年は女優業にも進出して活躍を続ける彼女は、従来から慈善活動に熱心なことでも知られている。11年12月に来日した際にも、東日本大震災の被災地である宮城県の複数の小学校を訪問し、歌の贈り物や歌唱指導などの交流を積極的に行い話題を呼んだ。
プログラムは現時点で未定だが、オペラ・アリア、歌曲、民謡、アンセム、ミュージカル・ナンバー、そしてジャズ・スタンダードと幅広いレパートリーを誇る彼女だけに、バラエティーに富んだプログラミングに期待が高まる。8月には、エリザベス女王90歳の誕生日や(2015年に母親となった)自身への祝福を込めて書かれた新曲などを収録したニュー・アルバム『セレブレーション』の国内盤リリース(イギリスでの発売は今年4月)もあり、ちょうど今年がいわき市の市制施行50周年の記念にあたることから、コンサート当日の盛り上がりは既に約束されたようなものかもしれない。
文:東端哲也
(ぶらあぼ 2016年8月号から)
8/28(日)16:00
いわき芸術文化交流館アリオス
問:アリオスチケットセンター0246-22-5800 ビザビジョン03-5778-3403
http://iwaki-alios.jp