ウィーン少年合唱団

世界中の人々の心を癒やす天使たち

©www.lukasbeck.com

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 今年もまた、ウィーン少年合唱団の季節がやってくる。創設からおよそ520年、初来日から60年。星の数ほどある少年合唱団の老舗、そして最高峰のひとつだ。ウィーンの宮廷礼拝堂でのミサや、オペラやコンサートでの活動に加え、絶えず世界中をまわって音楽を届ける彼らの姿は、「音楽の都」ウィーンの親善大使そのもの。国際色豊かなメンバーは、国境を越えてひとびとを結ぶ音楽の力を感じさせてくれる。
 客演する国の民謡やヒットソングをプログラムに取り入れ、その時の事情に応じた活動にも積極的に取り組むサービス精神も、ウィーン少年合唱団の大きな特徴だ。東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」の歌唱は、私たちの心を揺さぶった。彼らが「天使」の声を持つから、というだけではない。言葉の内容を感じ取って音楽に反映させることができる音楽性があるからこそ、私たちの心に届いたのだと思う。ウィーン少年合唱団は、ムーティやウェルザー=メストらそうそうたる指揮者と共演し、高い評価を受けている実力の持ち主なのだから。
 およそ100人で構成される合唱団は4つのグループに分かれるが、今年は「シューベルト組」が来日。「四季」や「映画」をテーマに組まれたプログラムもおしゃれだ。オーストリア生まれの若きマエストロ(1983年生まれ)で、テノール歌手としても活躍するオリヴァー・シュテッヒの指揮にも注目したい。
文:加藤浩子
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年5月号から)

5/3(火・祝)、5/4(水・祝)各日14:00 サントリーホール
5/31(火)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
6/17(金)13:30、6/18(土)14:00、6/19(日)14:00
東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040
※全国公演の詳細は右記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.japanarts.co.jp