世界でも有数規模で開催、国立西洋美術館『カラヴァッジョ展』

 上野の国立西洋美術館では、日伊国交樹立150周年記念した展覧会『カラヴァッジョ展』が6月12日(日)まで行われている。

 バロック美術の創始者に数えられ、西洋美術史上最も偉大な芸術家のひとりとされる、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571〜1610)。現存する真筆は60点強と言われており、その中には移動不可能な作品が多数ある。本展では、カラヴァッジョの作品11点を展示、日本では過去最多、世界でも有数規模で開催される。

 会場は、彼を読み解くキーワード(「風俗」「五感」「静物」「肖像」「光」「斬首」「聖人」など)ごとに構成され、日本初公開となる《女占い師》や《バッカス》など、イタリアの代表的な美術館が所蔵するカラヴァッジョの名品と、彼の影響を受けた継承者たちによる作品約50点が展示されている。

●「風俗」を代表する作品ーー《女占い師》

カラヴァッジョ 《女占い師》  1597 年頃、油彩/カンヴァス、115×150cm、ローマ、カピトリーノ絵画館  C)Archivio Fotografico dei Musei Capitolini

カラヴァッジョ 《女占い師》
1597 年頃、油彩/カンヴァス、115×150cm、ローマ、カピトリーノ絵画館
C)Archivio Fotografico dei Musei Capitolini

●「光」を代表する作品ーー 《エマオの晩餐》
カラヴァッジョ 《エマオの晩餐》  1606 年、油彩/カンヴァス、141×175 cm、ミラノ、ブレラ絵画館  Photo courtesy of Pinacoteca di Brera, Milan

カラヴァッジョ 《エマオの晩餐》
1606 年、油彩/カンヴァス、141×175 cm、ミラノ、ブレラ絵画館
Photo courtesy of Pinacoteca di Brera, Milan

 特筆すべきは、カラヴァッジョが死ぬ間際まで自身で持ちつづけた3点の1点とされる《法悦のマグダラのマリア》が世界初公開されること。本作は、カラヴァッジョが殺人を犯しローマ逃亡中、近郊の町で身を隠していた1606年に描かれたものだ。長らく行方不明とされていたが2014年に発見、科学調査等を経て“カラヴァッジョの真筆”と認定された。

●「聖人」を代表する作品ーー《法悦のマグダラのマリア》

カラヴァッジョ 《法悦のマグダラのマリア》  1606年、油彩/カンヴァス、107.5cm×98.0cm、個人蔵

カラヴァッジョ 《法悦のマグダラのマリア》
1606年、油彩/カンヴァス、107.5cm×98.0cm、個人蔵

 このほか、裁判や暴力沙汰といった彼の生涯をしばしば波立たせた出来事を記録した古文書など、同時代史料も併せて出品され、カラヴァッジョの人生と芸術両面におけるドラマを紹介する。

日伊国交樹立150周年記念『カラヴァッジョ展』
2016年3月1日(火)〜6月12日(日) 国立西洋美術館
開館時間:9:30〜17:30(毎週金曜日 9:30〜20:00、入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、2016年3月21日、3月28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
入場料:一般1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円

特設WEBサイト http://caravaggio.jp

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