仙台フィルが東京特別演奏会で「レリオ」を上演へ

 仙台フィルハーモニー管弦楽団が、来年4月に300回目の定期演奏会を行う。その翌日に東京でも『東京特別演奏会 幻想×レリオ』と題して仙台で行われる300回定期演奏会(4/15,16)で演奏されるベルリオーズの「幻想交響曲」と「レリオ、または生への回帰」を翌日に東京で演奏する。その『東京特別演奏会』に向けた記者会見が都内で10月19日に行われた。会見には仙台フィル常任指揮者であるパスカル・ヴェロ、また出演者の仙台を拠点にする俳優・渡部ギュウらが出席し、意気込みを語った。 
 ヴェロは「震災後にパワーアップした仙台フィルの演奏を披露したい。また、この300回を機にさらにレベルアップさせていきたい。このベルリオーズの2曲を演奏するということは、震災を乗り越えてきて、5年経った今、やっと演奏できる曲なのではないかと思う。この2曲は仙台フィルが経験したものに似ているのでこの300回という節目に演奏したかった。スペクタクルな演奏会にしたい」と語った。
 レリオ役を演じる渡部は、「自分の役者をしている仕事の中でとてもハードなものになるかと思う。自分もお客様の立場に立って物語をわかり易く伝えられればと思うテキストが持つ激しい情熱を伝え、豪快に演じられたらと思う」と語った。
 また同時に、2016年度定期演奏会ラインナップも公開された。以前からヴェロと仙台フィルはフランス音楽、ロシア音楽、アメリカ音楽の3本の柱を中心に演奏をしてきたが、2016年の公演もその柱を公演として行う。
 

左)渡部ギュウ 右)パスカル・ヴェロ Photo:H.Yamada/TokyoMDE
左)渡部ギュウ 右)パスカル・ヴェロ
Photo:H.Yamada/TokyoMDE

仙台フィルハーモニー管弦楽団〜東京特別演奏会
『幻想×レリオ』
2016.4/17(日)14:00 サントリーホール
問 ジャパン・アーツぴあ03ー5774-3040
http://www.japanarts.co.jp