
川崎市フランチャイズオーケストラ「東京交響楽団」の音楽監督ロレンツォ・ヴィオッティが就任の挨拶のため、楽団長・廣岡克隆、事務室長・荒井宣之と共に楽団の本拠地・川崎市の福田紀彦市長を表敬訪問した。2026年4月に音楽監督に就任したばかりだが、早くも今月9月には2034年まで任期延長が発表されている。会談では、「単に美しい音楽を届けるだけでなく、日本の文化に責任を持ち、次の世代へクラシック音楽の大切さを伝えたい」と音楽監督しての決意を表明した。
また今後のヴィジョンについて、「ホールだけでなく多くの公開リハーサルなどの活動を行い、若者が音楽に触れるチャンスを作っていきたい。音楽という共通言語を通して心と心を結び、コンサートを超えて、(クラシック音楽に馴染みのない人も含め)みんなが音楽文化の必要性を感じるようなところまで持っていくこといができれば」と語るヴィオッティに対し、福田市長は「クラシック音楽に触れていない人も含め、若い世代へ音楽を広めていくことに、私たちも情熱を注いでいきたいと思っている。そこに長期的なヴィジョンで取り組んでくれるヴィオッティ監督に、深く感謝する」と期待を寄せた。

さらに市長からはマエストロの端正なルックスについて、多方面からファンが増えるのでは、という一言も。「ホールは私たちにとってホーム。そこに来てもらって音楽を聴いてもらい、(聴衆を)私の世界の虜にしたい。(そのためならば)きっかけが外見でも構わない。とにかくホールへ来てもらって、音楽が大好きになってもらえれば」と、真摯にこたえた。

今月19日(土)、21日(月・祝)には、大曲「7つの封印の書」への挑戦が控えているヴィオッティと東響。作品について、ヴィオッティは「世界が崩壊しようとする時、愛がすべてを救うことができる、というメッセージ性を持った作品。終末の時も、愛があればそこに希望の光が生まれる」と力強く語るなど、この公演にかける意気込みがうかがえた。
電車に乗り、川崎に降りたときには「人を包み込んでくれるような」印象をうけたというヴィオッティ。ホーム・川崎とともに歩む8年のなかで、彼がこの地にどんな音楽文化の風を吹かせるのか、期待は膨らむばかりだ。
取材・文:編集部
ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮) 東京交響楽団
《東京交響楽団創立80周年記念》 第745回 定期演奏会
9/19(土)18:00 サントリーホール
フランツ・シュミット:オラトリオ「7つの封印の書」
9/21(月・祝)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール(044-520-0200)
第221回 名曲全集
10/10(土)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール(044-520-0200)
第746回 定期演奏会
10/11(日)14:00 サントリーホール
横須賀特別演奏会
10/12(月・祝)14:00 よこすか芸術劇場
曲目/
J.S.バッハ(齋藤秀雄編):シャコンヌ
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調
問 TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511
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