国内外の一流アーティストが集い、毎年注目を集める北九州国際音楽祭が9月23日から11月21日に開催される。今年もリサイタルから室内楽、オーケストラまで充実したラインナップが揃うなか、特に注目したい2つの公演をご紹介しよう。
まずはじめが10月10日の「華麗なる名曲とオペラ『椿姫』ハイライト」。森谷真理、林美智子、西村悟、加耒徹という日本を代表する歌手たちが豪華共演。前半は日本歌曲やオペラ・アリアの名曲を披露し、後半には林美智子の構成・台本によるヴェルディ《椿姫》のハイライトを上演する。オペラ全曲は敷居が高いと感じる人にも、名場面を凝縮した構成で、そのドラマと音楽の魅力を存分に味わえる公演となりそうだ。

下段左より:西村悟(テノール) ©︎T. Tairadate/加耒徹(バリトン)/河原忠之(ピアノ) ©K.Miura
もうひとつは北九州市でクラシックといえばこの人、“まろ”さんこと篠崎史紀による「マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ」だ。北九州市文化大使でもある篠崎がコンサートマスターを務め、若き才能あふれる演奏家たちとともにオーケストラを編成する。トッププレイヤーの薫陶を受けながら生まれる、みずみずしいアンサンブルは、この企画ならではの聴きどころ。世代を超えた音楽の継承と、新たな才能の飛躍を目の当たりにできる貴重な機会となるだろう。
他にもオープニングを飾る服部百音のヴァイオリン・リサイタルや、2021年のショパンコンクール以来、世界から注目されるピアニストのアレクサンダー・ガジェヴが登場する室内楽コンサートなど見どころ豊富。名演を届けるだけでなく、未来の音楽文化を育む場でもある北九州国際音楽祭。今年も響ホールを舞台に、クラシック音楽の奥深い魅力を存分に体感できる秋が待っている。
文:編集部
2026北九州国際音楽祭
華麗なる名曲とオペラ『椿姫』ハイライト
2026.10/10(土)15:00 北九州市立響ホール
出演
森谷真理(ソプラノ)
林美智子(メゾソプラノ)
西村悟(テノール)
加耒徹(バリトン)
河原忠之(ピアノ)
曲目
荒城の月 土井晩翠 作詞/滝廉太郎 作曲(加耒)
初恋 石川啄木 作詞/越谷達之助 作曲(西村)
竹とんぼに 岸田衿子 作詞/木下牧子 作曲(森谷)
落葉松 野上彰 作詞/小林秀雄 作曲(林)
ビゼー:オペラ『カルメン』より“闘牛士の歌”(加耒)
チャイコフスキー:オペラ『エフゲニー・オネーギン』op.24より“青春は遠く過ぎ去り”(西村)
リムスキー=コルサコフ:オペラ『金鶏』より“太陽への賛歌”(森谷)
ドヴォルザーク:オペラ『ルサルカ』op.114より“月に寄せる歌”(林)
(曲目順不同)
ヴェルディ:オペラ『椿姫』より ハイライト(構成・台本:林 美智子)
“ああ、そはかの人か ~ 花から花へ”(森谷)
“燃える心を”(西村)
“プロヴァンスの海と陸”(加耒) 他
マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ
コンサートマスター/篠崎史紀(北九州市文化大使)
2026.11/21(土)15:00 北九州市立響ホール
14:15~ プレ・ステージコンサート
曲目
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 K.620
モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73
問:北九州市芸術文化振興財団 音楽事業課093-663-6661
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