10月2日に舞台日本初演される東京二期会《ダナエの愛》。
こちらでは、9月18日に行われた大沼徹&佐々木典子組による第1幕の稽古の様子をご紹介します。
(2015.9/18 都内稽古場 取材・文:編集部 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)
■第1幕の演出プラン・メモ
・ポルックス王の地下墓所
・神話の世界というよりも、ウィーン工房風の、クリムトが描こうとした世界
・ベッドの形をした墓
・ダナエは、母がまつられている墓のそばにずっと幽閉されている
・天窓があいており、明かりと黄金が降り注ぐ
・母のおなかの中のような場所
【第1幕】
ポルクス王の地下墓所。足枷をされたダナエがベッドの形をした母の墓のそばに幽閉されている。
〈第1場〉債権者たち、ポルクス王
借金まみれのポルクス王のところに債権者たちが取り立てにやってくる。ポルクス王は、全ての借金をミダス王(触れるものすべてを黄金に変えられる)が払ってくれるだろうと言い残し立ち去る。
〈間奏曲・黄金の雨が降り注ぐ〉ダナエ
〈第2場〉ダナエ、クサンテ
黄金の雨(ユピテルが変身している)に一瞬で恋に落ちるダナエ。
「光り輝くものが降り注ぎ私を包み込む。待ち焦がれた黄金。救済の雨」
その姿を見て戸惑うクサンテ「それは夢なのです」
〈第3場〉人々、ポルクス王、債権者たち、4人の王、4人の王女(ゼメレ、オイローパ、アルクメーネ、レダ)、ダナエ、ミダス王
ミダス王から黄金が届けられ、人々が歓喜する。
使者に変装したミダス王がやってくる。
ダナエ「黄金を届けてくれる方のみが私の結婚相手」
使者(じつはミダス王)「王よりももっと多くのもの(つまり愛)を私は持っている」
ダナエはまだ黄金の雨への憧れを口にし続ける。
使者(じつはミダス王)はダナエへの愛を語る。ミダス王の語る愛に負けたダナエはミダス王のもとへ行くことを決心する。
〈第4場〉人々、ポルクス王、債権者たち、4人の王女(ゼメレ、オイローパ、アルクメーネ、レダ)、ダナエ、ミダス王
ミダス王に変装したユピテルが現れ求婚するが、ダナエは真実の愛を語った本物のミダス王の愛の方を選ぶ。
R.シュトラウス
オペラ《ダナエの愛》全3幕 <舞台上演日本初演>
日本語字幕付き原語(ドイツ語)上演
2015年10月2日(金) 18:30 3日(土) 14:00 4日(日) 14:00 東京文化会館 大ホール
指揮:準・メルクル
演出:深作健太
装置:松井るみ
衣裳:前田文子
照明:喜多村 貴
ユピテル 小森輝彦(10/2、4)大沼 徹(10/3)
メルクール 児玉和弘(10/2、4)糸賀修平(10/3)
ポルクス 村上公太(10/2、4)高田正人(10/3)
ダナエ 林 正子(10/2、4)佐々木典子(10/3)
クサンテ 平井香織(10/2、4)佐竹由美(10/3)
ミダス 福井 敬(10/2、4)菅野 敦(10/3)
ゼメレ 山口清子(10/2、4)北村さおり(10/3)
オイローパ 澤村翔子(10/2、4)江口順子(10/3)
アルクメーネ 磯地美樹(10/2、4)塩崎めぐみ(10/3)
レダ 与田朝子(10/2、4)石井 藍(10/3)
4人の王&4人の衛兵 前川健生(全日)鹿野浩史(全日)杉浦隆大(全日)松井永太郎(全日)
合唱: 二期会合唱団
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
S13,500 A12,500 B10,000 C¥8,000 D¥6,000 学生席¥2,000
二期会チケットセンター
03-3796-1831 http://www.nikikai.net/
●東京二期会オペラ劇場《ダナエの愛》
http://www.nikikai.net/lineup/danae2015/
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・深作健太(演出)インタビュー〜(ぶらあぼ + Danza inside2015年9月号から)