レクチャー付きで巨匠たちの名作をより身近に
精鋭集団・古典四重奏団が、弦楽四重奏の名曲の魅力を、実際の演奏にレクチャーを交えつつ解き明かしていくシリーズ「ムズカシイはおもしろい!!」。「室内楽が身近に、楽しく聴けるようになった」と人気を呼んでいる。10月にはスメタナとヤナーチェク、そしてブラームスという中欧が育んだ3つの才能を2回にわたって紹介する。
まず「ボヘミアとモラヴィアの風」と題した第1のステージ(10/4)では、スメタナとヤナーチェクの手になる、各2曲の弦楽四重奏曲にスポットを当てる。「前者は色濃いロマンティシズムが聴きどころ。後者は、特異な部分を抽出し、面白さを解説したい」と話すのは、レクチャーも担当するチェロの田崎瑞博。一方、「懐古と先鋭 ブラームスのロマンティシズム」と題した第2のステージ(10/31)で取り上げるのは、ブラームスの3つの弦楽四重奏曲。「伝統を重んじる一方、その中でどう新しいことができるかを追求した作曲家。枠から出ないが、十分に新しい時代の風を感じて書かれている」と田崎は評する。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年9月号から)
10/4(日)14:00 レクチャー「ボヘミアとモラヴィアの風」 14:40 本公演
10/31(土)14:00 レクチャー「懐古と先鋭 ブラームスのロマンティシズム」 14:40 本公演
第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク 03-3532-5702
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