清塚信也、角野隼斗、鈴木優人ら人気アーティストが勢揃い! 「こども音楽フェスティバル 2025」のラインナップが発表

 5月3日から5月6日にかけてサントリーホールおよびその周辺で開催される、子どもを対象にした世界最大級のクラシック音楽イベント「こども音楽フェスティバル 2025」(主催:ソニー音楽財団/サントリー芸術財団 サントリーホール)。2月5日、ラインナップの記者発表が行われ、公式アンバサダーの清塚信也に加え、角野隼斗鈴木優人らが登壇した。

左より:高見侑里(フリーアナウンサー/司会)、清塚信也、角野隼斗、鈴木優人

 2022年に第1回が開催され、来場者約3万人/配信視聴数約10万と、クラシック音楽のイベントとしては類を見ない動員を記録した本イベント。今年は“こころ はずむ ひびきあう”をキーワードに、計14公演が開催。YouTubeで活躍する4人の人気ピアニスト(石井琢磨菊池亮太ござBudo)が『のだめカンタービレ』に登場する楽曲を披露する公演(5/3)や、長らくN響のコンマスを務めてきた篠崎史紀が解説とともに様々な練習曲を演奏、その面白さを伝えるコンサート(5/4)など、個性豊かなラインナップが予定されている。さらにインクルーシブな取り組みにも力を入れ、日本で開催されるコンサートとして初めて、次世代Bluetoothの機能「Auracast(オーラキャスト)」を導入。聴こえにくさのある子どもたちも、対応するヘッドフォンを通してリアルタイム(超低遅延)で音楽を楽しむことができるという。

 コンサート・プログラマーとして、企画段階から携わった3公演に出演する角野。辻彩奈(ヴァイオリン)、荒木奏美(オーボエ)ら若手実力派がソリストとして出演する「コンチェルト・ワンダーランド」(5/4)では、出口大地指揮・東京フィルハーモニー交響楽団とラフマニノフの協奏曲第2番を演奏予定。さらに、読売日本交響楽団を弾き振りする「Piano +」(5/5)については、その企画意図を次のように語った。

「ピアノを学んでいる多くのお子さんたちにとって、自分の楽器以外に注目する機会は意外と少ないんじゃないか、と感じています。そこで、ピアノも入りながら、オーケストラの各楽器にも焦点があたるコンサートをつくったら面白いのでは、と考えプログラミングを行いました。ソロから始まって、弦楽・管楽アンサンブル、そしてフルオーケストラ……と広がっていく構成です」

 また「子どもたちに音楽を届けるにあたって、一番重要だと思うことは?」と尋ねられると、「まず自分自身が楽しむこと、そしてその“楽しさ”がどうしたら伝わるかを考え抜く、ということに尽きると思います」と、多岐にわたる活動を精力的にこなす角野らしい回答をのこした。

角野隼斗

 ミュージック・パートナーを務める鈴木。本フェスティバルのトリを飾る「クロージング・コンサート」(5/6、ピアノ:清塚・管弦楽:読響)でタクトをとるほか、バッハをはじめとするバロック音楽を、チェンバロ・ピアノ・オルガンなどの鍵盤楽器で角野とともに披露する「バロック・ライブ」(5/6)に出演する。

「バロック時代の音楽と聞くと、どうしても古めかしいイメージを持たれる方も多い。そして、ピアノを習っているお子さんの中には、必ず勉強することになるバッハのインヴェンションとシンフォニアなどの曲を『難しいし堅苦しくて、嫌だな……』と思ってしまう子もいるかもしれません。そうしたイメージを覆せるような、即興もまじえたライブ感溢れるコンサートにしていきたいと思います」

鈴木優人

 前回に引き続き公式アンバサダーを務める清塚。「オープニング・ガラ・コンサート」(5/3)、「クロージング・コンサート」への出演に加え、一部公演を無料で配信するライブ番組『こども音楽フェスティバル 2025 オンライン!』の総合パーソナリティに就任することも発表された(パートナー・パーソナリティ:高見侑里)。まさしく大車輪の活躍をみせる清塚は、今回のフェスティバルで目指すところについて、次の通りコメントした。

「クラシック音楽は、伝統を守ることも一つの美学ではありますが、同時にこれまでにない解釈を通して新たな魅力をお伝えする余地がある。このフェスティバルに集まった超一流のミュージシャンが、“楽しく”演奏を届けようとする姿を通して、お子さんたちに『音楽って、こんなに楽しくって、自分のやりたいことを自由に表現できるんだ』ということを感じていただきたい。そして、多くのお客さんをたった一音で惹きつける、ヒーローのような音楽家の存在を見て、『クラシック、いいな!』と思ってもらえたら嬉しいです」

清塚信也

文・写真:編集部


こども音楽フェスティバル 2025
2025.5/3(土・祝)~5/6(火・休) サントリーホールおよびアーク・カラヤン広場

https://www.kofes.jp