第39回日本管打楽器コンクール各部門入賞者決定 内閣総理大臣賞に児玉隼人

 今年39回目を迎えた日本管打楽器コンクール(運営委員長:尾高忠明)が8月5日から24日にかけて都内各所や神奈川県内で開催された。本コンクールは、日本音楽教育文化振興会の主催のもと1984年に第1回がスタート。管打楽器の分野の若き音楽家たちにとって登竜門のコンクールとなっている。

左より:久保田智巳、古賀朝也 (C)Ayane Shindo、児玉隼人、白井 翼

 今年の開催部門はファゴット、テューバ、トランペット、クラリネットの4部門。本選ではそれぞれ、古賀朝也(ファゴット)、白井翼(テューバ)、児玉隼人(トランペット)、久保田智巳(クラリネット)が第1位に輝いた。
 そして第1位入賞者4名の中から特別大賞である内閣総理大臣賞を選出するための演奏会及び表彰式が、8月30日、かつしかシンフォニーヒルズで行われた。特別大賞演奏会では、各部門の審査委員長及び作曲家の北瓜道夫、ヴァイオリニストの長原幸太、指揮者の原田慶太楼らが審査を担当。トマジのトランペット協奏曲を演奏した児玉隼人の受賞が決定した。
 児玉は北海道釧路市出身。小学生で開催したヤマハホールでのデビューリサイタルは好評を博した。「題名のない音楽会」などのテレビ番組にも出演し、これまでに多数のプロのオーケストラと共演している。トランペットを松田次史、辻本憲一の両氏に師事。2024年度ヤマハ音楽支援制度奨学生。
 コンクール本選の結果は以下の通り。(部門は本選開催順/曲目は特別大賞演奏会での演奏曲)

【ファゴット部門】(審査委員長:岡本正之)
第1位・文部科学大臣賞・東京都知事賞:古賀朝也
 ♪Mozart:Konzert in B für Fagott und Orchester KV191
第2位:西口真央
第3位:西堀健祐
入選:小林佑太朗、草野雅行

【テューバ部門】(審査委員長:柏田良典)
第1位・文部科学大臣賞・東京都知事賞:白井 翼
 ♪J.Williams:Concerto for Tuba and Orchestra
第2位:島 圭佑
第3位:田中滉之佑
入選:山本蒼太、山本優宏

【トランペット部門】(審査委員長:津堅直弘)
第1位・内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞・東京都知事賞:児玉隼人
 ♪Tomasi:Concerto pour Trompette et Orchestre
第2位:犬飼伸紀
第3位:村田尚平
入選:西村大地、金子美保

【クラリネット部門】(審査委員長:武田忠善)
第1位・文部科学大臣賞・東京都知事賞:久保田智巳
 ♪Mozart:Konzert in A-Dur für Klarinette und Orchester KV622
第2位:西村明穂
第3位:堂面宏起
入選:内山智毬、成田美佳

第39回日本管打楽器コンクール
https://www.jmecps.or.jp/soical4b39