ピティナ・ピアノコンペティション特級 三次予選進出者が決定

 全日本ピアノ指導者協会が主催するピティナ・ピアノコンペティション特級2024は、7月27日、28日の2日間にわたって二次予選(J:COM浦安音楽ホール コンサートホール)が実施され、26名が参加。ショパンのエチュードから任意の1曲を含む25〜35分のソロ・リサイタル形式でおこなわれ、三次予選に進む10名が発表された。今大会最年少、高校2年生の深津天馬や、昨年に続く特級挑戦となる塩﨑基央ら10名が、三次予選へと駒を進めた。

上段)岩間優希、塩﨑基央、金﨑瑞希、津野絢音、渡邊伽音
下段)深津天馬、山本悠流、大西愛華、大山桃暖、南杏佳

◎三次予選進出者(演奏順/曲目は三次予選での演奏曲)

岩間優希 Yuki Iwama ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
2020年第22回日本演奏家コンクールピアノ部門高校の部第1位、横浜市長賞。第74回全日本学生音楽コンクール東京大会ピアノ部門高校の部第3位、全国大会横浜市民賞(聴衆賞)。東京音楽大学付属高等学校卒業、現在、東京音楽大学ピアノ演奏家コース3年に在学。学内での推薦演奏会、アクシスの夕べ part 162、クラシック・ヨコハマ2021 Museum concert in 岩崎ミュージアム、第38回沼津交響楽団定期演奏会、東京音楽大学ピアノ演奏家コース成績優秀者によるピアノ演奏会、アーク紀尾井町サロンホール主催シリーズ音楽大学生による木曜コンサート Bloomingなどに出演。東京フィルハーモニー交響楽団、沼津交響楽団と共演。

塩﨑基央 Motochika Shiozaki ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 op.73 「皇帝」
東京音楽大学ピアノ演奏家コース特別特待奨学生4年在学中。明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。ショパン国際ピアノコンクールin ASIA 全国・アジア大会金賞およびソリスト賞。イモラ国際ピアノアワード(イタリア)第2位。世界最大規模のClassic Piano 国際コンクール(UAE・ドバイ)世界ベスト18入選(日本人最年少・最高成績獲得)。TV・ラジオ・書籍など各種メディア出演多数。SNS総フォロワー数13万人超え。世界的ヴァイオリニスト前田妃奈と共にZ新世代オーケストラ”ネコフィル”-Next CosMo Philharmonic-を結成。2024年5月に「ネコフィル音楽祭」を企画・主催し2日間連続開催。両日満席となり、学生の完全主催演奏会では全国最大級の規模を達成。クラウドファンディングを実施し、公開からわずか5日半にて100%達成。現在220%を突破し、300%に向け挑戦継続中。

金﨑瑞希 Mizuki Kanezaki リスト:ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
4歳よりピアノを始める。福岡県立東筑高等学校普通科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。現在4年在籍中。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会において、F級ベスト賞。プレ特級入選。第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第3位。第73・74回全日本学生音楽コンクール高校生部門全国大会入選。2021年度より毎年「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~」に出演。これまでに、鈴木浩美、池川礼子、赤松林太郎、永野栄子、仲田みずほの各氏に師事。現在、石井克典、高田匡隆の各氏に師事。

津野絢音 Ayane Tsuno ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
2003年生まれ。東京都出身。東京音楽大学付属高等学校に特別特待生として入学、優等賞を得て卒業。高校在学中、推薦演奏会や卒業演奏会などの校内演奏会に多数出演。チャリティーコンサートにて同校オーケストラとラフマニノフピアノ協奏曲2番を共演した。第69回、72回全日本学生音楽コンクール東京大会第3位。第25回日本クラシック音楽コンクール第3位(最高位)。第21回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA ソロアーティスト部門アジア大会金賞。第5回ラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPAN 1位ならびにラフマニノフ大賞。他多数入賞。2020、2022、2023年浜松国際ピアノアカデミー、2023年 Villa Sandra Piano Academy参加。現在、特別特待生として東京音楽大学3年在学中。石井克典、大崎結真、高田匡隆の各氏に師事。

渡邊伽音 Kanon Watanabe サン・サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 op.22
2005年1月生まれ。2019年第73回全日本学生音楽コンクール中学生の部東京大会第3位。全国大会出場。2021年第45回ピティナ・ピアノコンペティションF級金賞・聖徳大学川並弘昭賞。第75回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部第1位。全国大会出場。2022年第1回世田谷音楽コンクールE部門金賞。第46回ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞・ヒノキ賞・東京都知事賞。第6回いしかわ国際ピアノコンクールJr.III第2位。学内の校内選抜による卒業演奏会に出演。これまでに島田恵子、土屋絵葉、朴久玲、上野久子の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部2年に在学中。

深津天馬 Temma Fukatsu ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 op.18
2007年生まれ。桐朋子供のための音楽教室・水戸教室にてピアノを4歳より始める。第76回全日本学生音楽コンクールピアノ部門中学校の部東京大会第1位、全国大会第1位併せて野村賞、井口愛子賞、福田靖子賞、毎日新聞社賞受賞。第46回ピティナ・ピアノコンペティションG級銅賞。第11回福田靖子賞選考会第2位受賞。第6回スタインウェイ・コンクール in Japan大賞および第1位、日本代表としてドイツでのThe 20th International Steinway Festivalに招待され出演。第22回大阪国際音楽コンクール第1位、第15回セシリア国際音楽コンクール第1位など受賞多数。現在、廻由美子氏、鈴木弘尚氏、上野久子氏に師事。渋谷教育学園幕張高等学校2年/桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース1年在学中。東京大学グローバル・サイエンス・キャンパス(UTokyoGSC)五期生。

山本悠流 Yuri Yamamoto ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 op.30
東京藝術大学音楽学部を卒業し、現在同大学院音楽研究科修士課程に在学中。浜松国際ピアノアカデミーコンクールにてモストプロミッシングアーティスト賞、大阪国際音楽コンクール・リサイタル部門にて第2位、ソナタコンクール・全楽章部門にて金賞、ショパン国際ピアノコンクールinASIAにて高校生部門金賞、コンチェルトC部門銀賞(金賞なし)、プロフェッショナル部門銅賞など数々の賞を受賞。大学卒業時にアカンサス音楽賞・藝大クラヴィーア賞・同声会賞を受賞。ハンガリーにてAndrás Deák氏の指揮でドナウ交響楽団と共演。「日本ショパン協会パウゼシリーズ」に選出され、ソロ・リサイタルを開催。東京藝術大学「モーニング・コンサート」に選出され、山下一史氏の指揮で藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演。これまでに神田奈帆子、金子勝子、秋山徹也、今西泰彦、赤松林太郎、角野裕の各氏に、現在、有森博氏に師事。

大西愛華 Aika Onishi プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26
2002年生まれ。岡山県出身。岡山県立岡山城東高校を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)卒業後、現在同大学院鍵盤楽器研究領域にティーチングアシスタントとして在籍。東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~に複数回出演。第5回ベートーヴェン国際ピアノコンクールin Asia最優秀賞。第18回ヴィルトーゾピアノコンクールF級プロフェッショナル部門第3位(最高位)。第31回ヤングアーチストピアノコンクールFグループ銅賞(最高位)。第5回ラフマニノフ国際ピアノコンクールJAPAN G部門第3位及びタクティカートオーケストラコンチェルトノミネート賞。2023年度東京音楽大学短期留学奨学生として、ギルドホール音楽院に短期留学。公益財団法人日本芸術協会奨学生。これまでに、小阪文産子、中永洋子、稲田潤子各氏に師事、現在、ギグラ・カツァラヴァ、広瀬宣行各氏に師事。

大山桃暖 Modan Oyama プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 op.26
ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール in Tokyo 2024 ピアノソロ部門 実演奏スタイル 第2位(最高位)。第3回クライバーン国際ジュニアピアノコンクール2023(アメリカ) セミファイナリスト。第6回いしかわ国際ピアノコンクール 一般部門 第5位、海老彰子審査員特別賞受賞。第75回全日本学生音楽コンクール 高校の部 第1位及び横浜市民賞、音楽奨励賞、野村賞、井口愛子賞、NHK会長賞受賞。第45回ピティナ・ピアノコンペティションG級 銅賞 。Young Verona Piano Competition 2021(イタリア) 第1位。これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、一休(IKKYU)フィルハーモニー、クラコン記念オーケストラと共演。2023浜松国際ピアノアカデミー受講。芹澤文美、芹澤佳司、両氏に師事。福田靖子賞基金奨学生。大阪音楽大学演奏家特別コース1年。

南杏佳 Kyoka Minami チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23
京都市立芸術大学音楽学部ピアノ専攻を卒業後、ボストン音楽院にて修士課程、Graduate Performance Diploma課程を修了。幼少期を米国ボストンにて過ごす。PTNAピアノコンペティション、C級全国大会ベスト賞、Jr.G級、F級全国大会入選、G級全国大会ベスト賞。堺国際ピアノコンクール、C級第1位、D級第2位、E級第1位、一般部門第1位ならびにオーディエンス賞。全日本学生音楽コンクール小学生の部大阪大会本選第1位、全国大会第3位。2024年ルイスヴィル湖国際ピアノコンクールにて第3位受賞。リベイラン・プレート交響楽団、サンパウロ青少年交響楽団、ボストン音楽院管弦楽団らとピアノコンチェルトを共演。これまでに、甲斐環氏、Alice Wilkinson氏、クラウディオ・ソアレス氏、服部久美子氏、田村響氏、Max Levinson氏に師事。2019年度公益財団法人青山音楽財団奨学生。

 三次予選の課題曲は、ファイナルで演奏予定の協奏曲から指定楽章をピアノ伴奏で演奏するというもので、セミファイナリスト7名が決定する。引き続き、YouTubeのピティナ ピアノチャンネルPTNAでライブ配信が行われる。

【Information】
ピティナ・ピアノコンペティション特級2024
三次予選(ファイナルで演奏する協奏曲の一部をピアノ伴奏で演奏) 10名
2024.7/30(火)13:30 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
セミファイナル(45~55分のリサイタル形式) 7名
8/18(日)午前の部 10:30、午後の部 14:45 第一生命ホール
ファイナル(任意のピアノ協奏曲1曲) 4名
8/21(水)16:30 サントリーホール
共演/角田鋼亮(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団