中川優芽花 ピアノ・リサイタル

難関コンクールの若き覇者の妙技を味わうチャンス!

©Susanne Diesner

 2021年、19歳でクララ・ハスキル国際ピアノコンクールにて優勝を飾った中川優芽花は、その集中度高く推進力のある演奏で、大きな注目を集めているピアニストだ。ドイツで生まれ育った中川は、彼女の生地デュッセルドルフで開催された19年のロベルト・シューマン国際コンクールでも優勝。すでにヨーロッパと日本の有名音楽ホールへの出演を果たし、読響、東京フィル、大阪フィルといった国内のオーケストラとの共演も行っている。

 現在もドイツ在住の中川だが、この秋、浜離宮朝日ホールにて待望の都心初のリサイタルが開催される。前半では、ラフマニノフの前奏曲集 op.23からの抜粋、そしてシューマンの「子どもの情景」という、小品集でロマン派のめくるめく色彩感を提示。後半はリストのソナタ ロ短調を選曲。ノンストップ30分の単一楽章で壮大な作品世界を描く。コントラストの効いたプログラムで、中川優芽花の底知れぬポテンシャルを実感できそうだ。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2024年8月号より)

2024.9/11(水)19:00 浜離宮朝日ホール
問:オフィス山根 contact@officeyamane.net
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