開館7周年を迎える軽井沢大賀ホールは、今後、主催公演などの芸術性を高めるため今年から芸術監督制を導入し、初代の芸術監督に指揮者ダニエル・ハーディングを迎えることになった。名誉館長の故・大賀典雄氏は生前からハーディングの才能を高く評価していたという。
ハーディングは開館直後の2005年に軽井沢大賀ホールを訪れ、その体験について当時自らのウェブサイトに「将来私にとって重要になるかもしれない『小さな宝石』を見つけた」と記していた。昨年8月に同ホールで行われた大賀典雄追悼演奏会ではベートーヴェン「第九」を指揮、その時期から芸術監督就任交渉が本格化した。ハーディングは「尊敬する大賀氏の遺した素晴らしいコンサートホールを世界中にアピールすると同時に、より一層芸術性の高いホールになるよう監修していきたい」と抱負を語っている。