佐渡裕が文化関係者文部科学大臣表彰の表彰式に出席

 指揮者の佐渡裕が文化関係者文部科学大臣表彰の被表彰者に選出されたことが6月14日に発表され、18日に東京・霞が関の文部科学省内の大臣室にて、表彰式が行われた。佐渡は、盛山正仁 文部科学大臣から表彰状を授与された。

盛山文部科学大臣(左)から表彰状を受け取る佐渡裕

 この表彰は、「文化の各分野において優れた成果を示すとともに、教育的活動、国際交流活動、社会的貢献等に多大な功績を挙げた者」を称えるもので、「我が国のクラシック界を牽引する指揮者として永年にわたり国内外で活躍し、我が国の芸術文化の振興に貢献している」ことが、理由として挙げられた。

 現在、国内では新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者の任にあるほか、スーパーキッズ・オーケストラ芸術監督として若手の育成にも長年尽力してきた。また、海外では、2015年からウィーンのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督を務めている(2025年退任予定)。自身の師でもある小澤征爾亡きあと、日本のクラシック音楽界の顔としての役割はますます高まることになりそうだ。