第21回東京音楽コンクール 優勝者コンサート

新春、登竜門をくぐった若き俊英らの演奏が再び響きわたる

左より:水野斗希/保崎 佑/佐川和冴

 2003年にスタートした東京音楽コンクールも今年で第21回。記録的な酷暑のさなか、8月の第2次予選・本選ともに熱演に次ぐ熱演。今年は木管、ピアノ、弦楽の3部門で、いずれも次世代を担うに相応しい優勝者の誕生となった。そして年明けすぐの1月8日、あの感動が再び! 彼らの演奏を聴ける。以下、出演する3人について。

 弦楽部門は初めてコントラバスが第1位。しかも、奇しくも東京音楽コンクールと同い年(2003年生まれ)の水野斗希(東京藝術大学在学)。「楽器特有の響きと重厚感、またソロならではの華やかさも楽しんでいただきたい」と、ロータ「ディヴェルティメント・コンチェルタンテ」を演奏する。

 木管部門は、前回(2021年)第3位入賞の保崎佑(東京音楽大学アーティスト・ディプロマコース在籍)が「リベンジのつもりだった」とモーツァルトで第1位と聴衆賞を受賞。「ファゴットは花形の楽器と異なり有名な曲は多くないですが、だからこそこの楽器の魅力をお聴かせできれば」とロッシーニのファゴット協奏曲を選曲。

 ピアノ部門は、本選でトップバッターだった佐川和冴(東京音楽大学大学院在籍)が第1位となり、「特別な作曲家で、今どうしても弾きたい。心を込めて弾きます」と、本選での第4番と同じベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番を披露する。共演は指揮・下野竜也と新日本フィルハーモニー交響楽団。司会の朝岡聡はクラシック音楽に造詣が深く、今回も優勝者の意外な一面を聞き出してくれるだろう。
文:上田弘子
(ぶらあぼ2023年12月号より)

2024.1/8(月・祝)15:00 東京文化会館
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