クァルテットの饗宴2023 エスメ四重奏団

注目の若手クァルテット、メンバー交代後の新境地を聴く

左より:ペ・ウォンヒ、ディミトリ・ムラト、ホ・イェウン、ハ・ユナ

 2016年、当時ケルン音大の学生だった韓国人女性奏者4人で結成したエスメ四重奏団。2年後にはウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールで優勝、一気にこのジャンルのトップランナーに躍り出て注目を集めている。現在もドイツを拠点に活動中。世界的人気の韓国のガールズ・アイドルになぞらえて「クラシック界のブラックピンク」と呼ぶ海外メディアもあったが、今年の春にヴィオラがベルギー系アメリカ人のディミトリ・ムラトに交代し、新たな局面を迎えている。国籍にこだわらない姿勢は、あの東京クヮルテットを思い起こさせるかも。ムラトは2008年プリムローズ国際ヴィオラコンクール優勝、2009年第1回東京国際ヴィオラコンクール第2位。アンサンブル名の「esmé」は「愛される」「尊敬される」という意味の古フランス語に由来するそうで、2020年の1stアルバムも『TO BE LOVED』だった。

 プログラムはハイドンの弦楽四重奏曲第41番(第29番)「ご機嫌いかが」。ファニー・メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番(終楽章:大フーガ)。メンバーはペ・ウォンヒ(第1ヴァイオリン)、ハ・ユナ(第2ヴァイオリン)、ディミトリ・ムラト(ヴィオラ)、ホ・イェウン(チェロ)。理想的な響きの室内楽ホールで最高水準の弦楽四重奏の快演に身を委ねる、紀尾井ホールの「クァルテットの饗宴」の一環。
文:宮本 明
(ぶらあぼ2023年11月号より)

2024.1/21(日)14:00 紀尾井ホール
問:紀尾井ホールウェブチケット webticket@kioi-hall.or.jp 
https://kioihall.jp