村治佳織 & 村治奏一 ギター・デュオ・リサイタル

姉弟デュオの阿吽の呼吸が織りなす極上のアンサンブル

左:村治奏一 右:村治佳織

 それぞれがソリストとしての高い実力を持ち、時には姉弟デュオとしても活動している村治佳織&村治奏一がよこすか芸術劇場でギター・デュオ・リサイタルを開く。予定されているプログラムは第1部がデュオと村治奏一のソロ、第2部が村治佳織のソロとデュオという構成だ。

 クラシック・ギター界では家族、兄弟のギタリストがデュオやアンサンブルを行うことも多いが、村治姉弟の場合は、お互いの個性を活かしたプログラミングが魅力だ。デュオでは誰もが知る名曲であるタレガの「アルハンブラの思い出」を取り上げる。たいていはソロで演奏されるこの曲をデュオで弾くと、その世界もまた違った広がりを持つ。他にJ.S.バッハ、トロイロ、ピアソラ、モリコーネなどが演奏される予定だが、ギタリストで作曲も行っている藤井眞吾の「ラプソディー・ジャパン」(抜粋)がプログラムに入っているのも楽しみだ。

 ソロでは、村治奏一が自作の「虹」を演奏する。アルベニス「プレリュード」、ショパン「ノクターン」、ディアンス「フォーコ」というプログラムはとても多彩で、違った表情を持つ作品が並んでいる点が注目される。一方、村治佳織は久石譲「人生のメリーゴーランド」(小関佳宏編)、モリコーネ「ガブリエルのオーボエ」など映画にちなんだ作品と、自作「エターナル・ファンタジア〜薬師寺にて」も取り上げる。それぞれのソロには充実の時期を迎えたふたりの「いま」が表現される。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2023年10月号より)

2023.11/4(土)14:00 よこすか芸術劇場
問:横須賀芸術劇場046-823-9999 
https://www.yokosuka-arts.or.jp