ごほうびクラシック 第8回 年末スペシャル ピアノ・オールスターズⅡ
~ピティナ・ピアノコンペティション特級受賞者たち

活躍目覚ましい若手たちの新しい風を感じるひととき

 毎日忙しく過ごしていても、時には心身ともにリフレッシュできる贅沢な時間を取りたいものだ。昨年開催され好評を博した第一生命ホールの「ごほうびクラシック ピアノ・オールスターズ」。若手ピアニストたちの華麗な饗宴は大きな話題になり、来場者は「自分へのご褒美」を満喫したが、12月3日に待望の第2弾が行われる。ピティナ・ピアノコンペティション特級で入賞後、数々の国際コンクールで実績をあげた実力派が名を連ね、ピアノの名曲、そして今年生誕150年のラフマニノフの作品をとりあげる。

 出演は、現在活躍の場を広げている俊英の今泉響平、太田糸音、尾崎有飛、桑原志織。コンサート第1部は、バッハ、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、リストの作品から、事前に募集したリクエスト曲の結果をふまえてプログラムを選ぶ。詳細は決まり次第、トリトン・アーツ・ネットワークの公式ウェブサイトに掲載される予定だ。

 第2部は、ピアノ音楽の領域で金字塔を打ち立てたラフマニノフの奥深い世界を堪能する趣向。まず、名ピアニストでもあったルーウェンサール編曲による美しい歌曲〈ここは素晴らしい場所〉、バッハの「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ」第3番(抜粋)のラフマニノフによる編曲版が披露される。そして「前奏曲集」「音の絵」などから珠玉の小品が取り上げられる。さらにドラマティックな二台ピアノの名作である「組曲第2番」より「ロマンス」「タランテラ」もラインナップ。今年のしめくくりに、自分へのご褒美をぜひ!
文:伊藤制子
(ぶらあぼ2023年10月号より)

2023.12/3(日)15:00 第一生命ホール 
9/20(水)発売
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 
https://www.triton-arts.net