第21回東京音楽コンクール(主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館ほか)は、8月25日から29日にかけて東京文化会館で3部門の本選の審査が実施され、入賞者が決定した。
◎ピアノ部門
第1位 佐川和冴 SAGAWA Kazusa
第2位 島多璃音 SHIMATA Riito
第3位 角野未来 SUMINO Mirai
入選 渡邊晟人 WATANABE Masato
聴衆賞 島多璃音 SHIMATA Riito
◎弦楽部門
第1位 水野斗希(コントラバス) MIZUNO Toki, Double bass
第2位 水野琴音(ヴァイオリン) MIZUNO Kotone, Violin
第3位 栗林衣李(ヴィオラ) KURIBAYASHI Eri, Viola
入選 平井美羽(ヴァイオリン) HIRAI Miu, Violin
聴衆賞 水野琴音(ヴァイオリン) MIZUNO Kotone, Violin
◎木管部門
第1位 保崎佑(ファゴット) HOZAKI Yu, Bassoon
第2位 河野星(ファゴット) KONO Akari, Bassoon
第3位 永留泰斗(フルート) NAGADOME Taito, Flute
保坂静伶奈(オーボエ) HOSAKA Serena, Oboe
入選 米田優梨(フルート) YONEDA Yuri, Flute
藤本茉奈美(オーボエ) FUJIMOTO Manami, Oboe
聴衆賞 保崎佑(ファゴット) HOZAKI Yu, Bassoon
ピアノ部門を制した佐川和冴は、1998年埼玉県生まれ。東京音楽大学大学院を首席修了。2021年の日本音楽コンクールで第2位となったほか、今月初めに行われた第4回 Shigeru Kawai 国際ピアノコンクールでも第2位に入賞するなど、活躍が続いている。本選では、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏して、栄冠に輝いた。来場者の投票による聴衆賞は第2位の島多璃音。
弦楽部門第1位の水野斗希は、2003年名古屋市出身。12歳よりコントラバスを始める。第1回泉の森コントラバスコンクール総合グランプリを受賞し、2020年1月に大阪交響楽団とクーセヴィツキー「コントラバス協奏曲」を共演。自ら作曲も手がけるなど、多方面に活躍している。本選ではボッテジーニのコントラバス協奏曲第2番を演奏した。東京藝術大学在学中。聴衆賞は、第2位となったヴァイオリンの水野琴音が受賞した。
木管部門第1位の保崎佑は、埼玉県出身。東京音楽大学および同大学院音楽研究科修士課程・博士後期課程で学ぶ。前回当コンクール木管部門が実施された第19回(2021)には第3位に入賞しており、今回は再挑戦での快挙となる。ファゴット奏者の優勝は、2015年の鈴木一成以来。保崎は本選でモーツァルトのファゴット協奏曲を演奏し、聴衆賞も獲得した。
各部門の第1位入賞者には、2024年1月8日に東京文化会館で行われる「優勝者&最高位入賞者コンサート」で下野竜也指揮新日本フィルハーモニー交響楽団との共演機会が提供される。
第21回東京音楽コンクール 優勝者&最高位入賞者コンサート
2024.1/8(月・祝)15:00 東京文化会館
◎出演
ソリスト:各部門の優勝者または最高位入賞者
指揮:下野竜也
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
司会:朝岡聡
https://www.t-bunka.jp/stage/19818/
東京音楽コンクール
https://www.t-bunka.jp/tmc/