ボリショイ・バレエ『白鳥の湖』『ラ・バヤデール』『ドン・キホーテ』

新進スターに注目

 12月にリニューアル・オープンする東京文化会館の開幕を飾るボリショイ・バレエ。その舞踊手の層の厚さには定評があるが、今回2年ぶりの来日公演では、新たなキャスティングに注目が集まっている。スヴェトラーナ・ザハーロワ、マリーヤ・アレクサンドロワ、デヴィッド・ホールバーグら看板スターたちと並んで、主役級を踊るのは、オリガ・スミルノワを筆頭にクリスティーナ・クレトワ、デニス・ロヂキンといった新進スターたち。今や日の出の勢いのスミルノワは『白鳥の湖』と『ラ・バヤデール』に主演。一方新顔のクレトワはクレムリン・バレエやモスクワ音楽劇場を経て2011/12年シーズンにボリショイ・バレエに移籍した実力派で、キトリとガムザッティ役で至芸を披露する。ロヂキンは、前回の来日で『ライモンダ』の吟遊詩人ベランジェなどを好演。最近ではスパルタクス役に抜擢された期待の星で、今回はロットバルトやエスパーダなど個性的な役柄で大いに活躍するだろう。
文:渡辺真弓
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年8月号から)

『白鳥の湖』11/26(水)13:00/19:00 Bunkamuraオーチャードホール 
※11/20(木)24(月・休)は完売
『ラ・バヤデール』12/3(水)18:30 12/4(木)12:00/18:30 東京文化会館
『ドン・キホーテ』12/6(土)12:30/18:30 12/7(日)14:00 東京文化会館
問:ジャパン・アーツぴあ03-5774-3040 
http://www.japanarts.co.jp/bolshoi2014