サントリーホール ARKクラシックスが10月に開催

 東京・赤坂のサントリーホールを舞台に、ARK Hills Music Weekの一環として毎年秋に行われている音楽祭〈サントリーホール ARKクラシックス〉が、第6回を迎える。アーティスティック・リーダーを務めるピアニスト辻井伸行とヴァイオリニスト三浦文彰のもと、今年は9月29日から10月3日にかけて、全11公演が予定されている。レジデント・アンサンブルであるARKシンフォニエッタARK BRASSを中心に、国内外から豪華なアーティストたちが集う。

辻井伸行・三浦文彰 ©Yuji Hori

 「ARKスペシャル・コンサート」は今年の目玉公演のひとつ。辻井がソロで久石譲や坂本龍一の音楽を奏でるほか、伊藤翔 指揮のARKシンフォニエッタが名手セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)と共演。イェルク・ヴィトマンがナカリャコフのために書いた小協奏曲「不条理」では、圧巻の超絶技巧を堪能できそう。ARKシンフォニエッタは、そのほか「ARKシンフォニエッタ GALA 第1夜・第2夜」にも出演。指揮を務める三浦、シューマンのピアノ協奏曲初挑戦の辻井のほか、清水和音(ピアノ)や髙木竜馬(ピアノ)も協奏曲でソロを務める。また、トランペットの佐藤友紀(東響首席)、ホルンの福川伸陽(元N響首席)ら管楽器のトッププレイヤーたちによるドリームチーム ARK BRASS は、ナカリャコフをスペシャル・ゲストに迎えて、五重奏から十重奏までさまざまな編成で金管アンサンブルの妙技を披露する。なお、辻井のソロ・リサイタルは早くも完売となっている。

ARKシンフォニエッタ2022 ©Yuji Hori

 ブルーローズ(小ホール)での公演に目を移すと、いま話題の若手ジャズ・トランペット奏者、松井秀太郎率いるカルテットと田中彩子(ソプラノ)という意外な顔合わせで贈るジャズのスタンダードナンバーも。初共演でどんな化学反応が起こるのか、注目を集めそうだ。三浦・辻井両氏も出演する最終日の「ARKクロージング・ナイト」をはじめ、室内楽コンサートも充実。ここでしか聴けないメンバー構成によるアンサンブルも多い。
 暑さも和らぐ初秋、東京に集うトップアーティストたちが聴かせる華やかなサウンドを堪能したい。なお、全公演ともホール前のアーク・カラヤン広場でライブ・ビューイングが実施され、野外で気軽に楽しむこともできる。


 ARKシンフォニエッタは、現在、関東〜東北各地でツアーを展開中。また、現在 medici.tv JAPANにて、過去3年間の音楽祭のコンサート映像が特集されている。三浦&ARKシンフォニエッタによる、2020年のベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(独奏:辻井)、21年のモーツァルトの交響曲第29番と交響曲第41番「ジュピター」、そして昨年のメンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」ほかを、無料で視聴可能。

ARK Hills Music Week2023 
サントリーホールARKクラシックス

2023.9/29(金)~10/3(火) 
サントリーホール 大ホール&ブルーローズ(小)
https://avex.jp/classics/arkclassics2023/

ARKシンフォニエッタTOUR2023
7/28(金) 栃木県総合文化センターメインホール
7/29(土) いわき芸術文化交流館アリオス アルパイン大ホール
7/30(日) 白河文化交流館コミネス 大ホール
7/31(月) 川口総合文化センター・リリア メインホール
8/4(金) やまぎん県民ホール 大ホール
https://avex.jp/arksinfonietta/concert/detail.php?id=1002274

medici.tv JAPAN〈サントリーホールARKクラシックス特集〉
https://medicitv.jp/pickup/l3RNU