一流の低音“ギャング”たちがジャンルをまたいだ名曲で魅せる!
「ギャング」と名乗ってこそいるけれど、メンバーはローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団やマーラー・チェンバー・オーケストラなど、いずれも一流のオーケストラ出身者からなるコントラバス・カルテット。クラシックのコントラバス奏者は主に弓で弾き(アルコ)、ジャズのベーシストは主に指で弾く(ピッツィカート)が、ザ・ベース・ギャングはその両方の奏法を駆使して、エキサイティングな超絶技巧と、低音ならではのグルーヴ感を存分に味わわせてくれる。ボーダーレスなプログラムとアレンジ、そしてユーモアに満ちたパフォーマンスも人気の理由だ。
日経ホールの公演は、ヴィヴァルディだけでなく幅広いジャンルから季節にまつわる曲を集めた「ベースの四季」、月をテーマにした曲で編まれた「月光三部作」、モリコーネ・メドレーなど盛りだくさんのプログラム。なにより低音の響きから生まれる振動は「生」でしか感じられないもの。クラシック・リスナーならずとも楽しめるので、ご家族やお友だちを誘ってぜひ!
文:原 典子
(ぶらあぼ2023年6月号より)
2023.6/28(水)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
https://stage.exhn.jp