ムーティがローマ歌劇場首席指揮者就任

 来年の4月、「東京・春・音楽祭-オペラの森2010-」のために来日し、オルフの大作「カルミナ・ブラーナ」を指揮するリッカルド・ムーティが、このほどローマ歌劇場の首席指揮者“Director of the Roma Opera”に就任することがローマ市長より報じられ、世界中のオペラ・ファンの間で話題となっている。ローマ歌劇場はムーティのミラノ・スカラ座辞任後、熱烈なラブコールを送り続けてきたが、マエストロがやっと承諾したというわけだ。契約は2010年の12月(2010/2011のシーズン)より5年間。毎年2演目のオペラと、オーケストラ公演を2〜3回指揮することになるという。最初の年にはヴェルディ《ナブッコ》をとりあげる予定。ムーティは2010年にシカゴ交響楽団の新音楽監督として活動をスタートさせるため、今後はローマとシカゴの重要なポストを兼任していくことになる。