藤倉大と原田敬子の作品が第57回尾高賞を受賞

 第57回尾高賞の受賞作品が、藤倉大の「secret forest for ensemble」(いずみホール・紀尾井ホール共同委嘱)と原田敬子「エコー・モンタージュ—オーケストラのための」(NHK交響楽団委嘱作品)に決定した。

藤倉大は1977年生まれ。15歳でイギリスに渡り、トリニティ・カレッジ・オブ・ミュージック、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで作曲を学ぶ。武満徹作曲賞第2位(2003年)、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞(2004年)、国際ウィーン作曲賞(2005年)など数々の賞を受賞している。アンサンブル・モデルン、BBC交響楽団、アンサンブル・アンテルコンタンポランなど世界を代表するアンサンブルやオーケストラから委嘱を受けている。原田敬子は1968年生まれ。桐朋学園大学で作曲・ピアノ・室内楽・指揮を学ぶ。第62回日本音楽コンクール第1位、芥川作曲賞(2001)などを受賞。世界各地の現代音楽アンサンブルの委嘱を受けている。近年はいけばな、ダンス、演劇や映画といった異分野とのコラボレーションにも力を注いでいる。

 「尾高賞」は1951年に39歳の若さで世を去った、当時のNHK交響楽団専任指揮者、尾高尚忠氏の功績を讃えるために1952年に制定された作曲賞。賞の対象は、過去1年間に公開または放送によって初演された邦人によるオーケストラ作品(ソロあるいは声楽を伴うものを含む)。受賞作品は、6月1日に東京オペラシティコンサートホールで開催される「MUSIC TOMORROW 2009」で演奏される。

<MUSIC TOMORROW 2009>
ジョナサン・ノット(指揮) NHK交響楽団
★6月1日(月)・東京オペラシティコンサートホール
NHK交響楽団