豪快かつ繊細な、他にないパーカッション体験
通常の打楽器アンサンブルとは一味も二味も違う! それが打楽器集団「男群(おぐん)」のコンサートだ。日本室内楽振興財団は、グランプリ・コンサート 2022の代替公演として「打楽器集団『男群』 〜パッション! パーカッション!!〜」を、11月に住友生命いずみホールで開催する。これは本来、「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」の優勝団体が出演する公演だが、このところコロナ禍の影響で過去の入賞団体を迎えて開催中。今年は、2014年に大阪国際室内楽フェスタ銅賞を受賞(日本人団体初の入賞)した男群が出演する。
男群は1998年、洗足学園音楽大学の男子学生5人により結成されたグループ。名称は、デビュー時の演奏曲「オグンバダグリス」からとられている。豪快なアフリカン・パーカッション・アンサンブルから繊細なマリンバ四重奏まで、多彩な音楽性によって繰り広げられる数々のレパートリー(すべてオリジナルのアレンジ)は高い支持を獲得。従来の打楽器アンサンブルの枠にとらわれない自由な発想とパッション溢れるステージで、聴衆を魅了している。
今回は6名が出演し、「マンボメドレー」「熊蜂の飛行」「BOREL’O’-gun 〜男群的ボレロ〜」「月の光」「だったん人の踊り」「幻想即興曲」といった興味津々のプログラムを披露。彼らは、打楽器特有のリズムや音響の醍醐味に、鍵盤打楽器を中心にした旋律やハーモニーを加えることで、極めて新鮮な感触を与えてくれる。ともあれ“百聞は一見に如かず”。他地域の公演もあるので、そのステージをぜひ体感されたい。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ2022年11月号より)
2022.11/7(月)19:00 大阪/住友生命いずみホール
問:住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188
http://www.jcmf.or.jp
他公演
10/30(日) 沼津市民文化センター(小)(055-933-2059)
11/1(火) 宮崎/小林市文化会館(0984-23-7400)
11/3(木・祝) 大分/くにさき総合文化センター アストホール(国東市教育委員会社会教育課0978-72-2121)
11/5(土) 熊本/益城町文化会館(096-286-1511)
11/9(水) 鳥取市民会館(日本海テレビ0857-27-2136)
11/11(金) 富山県高岡文化ホール(0766-25-4141)
12/18(日) 三重県文化会館(中)(059-233-1122)