東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.6

 いよいよ開幕まで5日にせまった、東京二期会《イドメネオ》。
 去る4日には、都内にある東京交響楽団の稽古場でマエストロと東響、歌手陣による「Sitzprobe」が行われました。
 (2014.9.4 都内練習所。 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)

 「Sitzprobe」・・・耳慣れない言葉かもしれませんが、これはオーケストラと歌手が文字通り「座って(Sitz=座席)」稽古「Probe」をするもの。いわゆるオーケストラとの通し音楽稽古ですね。オペラ以外でもこの言葉は使いますが、もともとがオペラに端を発したもので、ドイツ語から来ています。

●稽古場の風景です。オーケストラ(東京交響楽団)の後ろにソリストと合唱

●マエストロ、準・メルクルさん

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さて、そもそも、オペラってどうやって作られているのでしょう?

今回の《イドメネオ》を例にすると、おおよそ次のような流れになっていますが、ほとんどの新制作オペラがこのようなスケジュールで進められます。
(もちろん、この前に個々の歌手たちの音楽稽古は行われていますので、実質的には1ヶ月以上かかります。長い場合は音楽稽古だけでも半年ほど、さらにその前のプラン作りなどの下準備を加えると、1年〜2年くらいの時間がひとつのオペラ制作にかけられているのです)

【第1日目〜第16日目】
●演出家による稽古(コンセプト説明、副指揮者の指揮とピアノ伴奏での場当たり稽古)

【第17日目〜第24日目】
●マエストロ音楽稽古(本番での指揮者とのピアノ伴奏での音楽稽古、場当たり稽古)
・これと併行して、オーケストラと指揮者のみのリハーサルが行われます

【第25日目〜第26日目】
●「Sitzprobe」(指揮者、オーケストラ、歌手の音楽稽古)

【第27日目〜第28日目】
●「KHP」(Klavier Haupt Probe。ドイツ語でクラヴィーア・ハウプトプローベ。ピアノ伴奏による通し稽古です。実際に上演する劇場で、タイミングやテクニカル面での調整もしつつ仕上げに近づけて行きます。略してカーハーペーと言います)

【第29日目〜第30日目】
●「BO」(Buehnenprobe mit Orchester。ドイツ語でビューネンプローベ・ミット・オルケスター。オーケストラ伴奏による本舞台上での稽古です。より本番に近づけた環境で主に視覚的な部分を中心に演出面での確認をします。略してべーオーと言います)

【第31日目〜第32日目】
「GP」(Generalprobe。ドイツ語でゲネラルプローベ。最終的な総稽古です。本番前の全体にわたる総合的な確認が行われます。本番と同じ時間で行われるのがほとんどで、それまでの稽古では途中演奏を中断したり、繰り返すこともありますが、基本的にGPでは止めたりせず通しでやります。略してゲーペーと言います)

★いよいよ本番です!!

6,7日には、新国立劇場オペラパレスでKHPが行われましたが、こちらでは7日に行われた又吉組による稽古から第1幕の様子をご紹介します。
*照明や装置の調整をしつつの稽古ですので、実際の上演と異なる場合があります。ご了承ください。
(2014.9.7 新国立劇場オペラパレス。 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)

その前に・・・
午前中、演出のダミアーノ・ミキエレットさんと記者との懇談会がありました。
こちらはUstreamでの放送もありましたので、ご覧になったかたも多いのでは?

稽古場に姿をあらわしたミキエレットさんが演出助手、演出補、舞台監督らとともに合唱と打ち合わせ。

KHPではこのように、通常オーケストラが入るオケピットにピアノや通奏低音が置かれています(場合によっては、オケピットを下げずに行う場合もあります)

舞台装置も念入りに確認

さあ!第1幕の稽古が始まりました。
イリア(経塚果林)、イダマンテ(小林由佳)
アルバーチェ(北嶋信也)、エレットラ(田崎尚美)
合唱とイドメネオ(又吉秀樹)
イドメネオ(又吉秀樹)
イダマンテ(小林由佳)

明日は、7日に行われたKHPから第2幕の様子をご紹介します。
お楽しみに。

◆ウィーン・オリジナル・プロダクション《アン・デア・ウィーン劇場との共同制作》
東京二期会オペラ劇場 

オペラ《イドメネオ》全3幕
日本語字幕付き原語(イタリア語)上演

2014年9月12日(金) 15:00 13日(土) 15:00 14日(日) 13:00 15日(月・祝) 13:00
新国立劇場 オペラパレス
上演予定時間:約3時間30分(休憩1回を含む)

■指揮: 準・メルクル
■演出: ダミアーノ・ミキエレット

■キャスト
●9月12日(金)/14日(日)
与儀巧 / 山下牧子 / 新垣有希子 / 大隅智佳子 / 大川信之 / 羽山晃生 / 倉本晋児
●9月13日(土)/15日(月・祝)
又吉秀樹 / 小林由佳 / 経塚果林 / 田崎尚美 / 北嶋信也 / 新津耕平 / 倉本晋児

合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京交響楽団

■チケット
S18,000円 A14,000円 B10,000円 C8,000円 D5,000円 学生 2,000円
※学生席は二期会チケットセンター電話のみの取扱い

■問
二期会チケットセンター 03-3796-1831 
東京二期会オペラ劇場 http://www.nikikai.net/

◆関連記事
●東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.1
https://ebravo.jp/archives/11875

●東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.2
https://ebravo.jp/archives/12090

●東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.3
https://ebravo.jp/archives/12259

●東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.4
https://ebravo.jp/archives/12335

●東京二期会《イドメネオ》稽古場レポート vol.5
https://ebravo.jp/archives/12438

●ぶらあぼ9月号 Pre-Stage=Prestigeインタビュー 準・メルクル
https://ebravo.jp/archives/11944

●東京二期会 ミキエレットの演出コンセプト〜第1幕〜
「『イドメネオ』は、〈愛〉と〈生命〉の発展です」
http://www.nikikai21.net/blog/2014/08/1_1.html

●東京二期会 ミキエレットの演出コンセプト〜第2幕〜
大切なのは、自分たちの人間性、人間としての真実を伝えること
http://www.nikikai21.net/blog/2014/08/2_10.html

●ミキエレットの『イドメネオ』演出コンセプト〜第3幕〜
すべてが明るみになり、愛と命が勝利する
http://www.nikikai21.net/blog/2014/08/3_3.html

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