ヨーロッパの精鋭が集まった金管五重奏団がやって来る!
あのルツェルン祝祭管弦楽団で2003年の創立時より首席を務め、ソリストとしても八面六臂の大活躍をみせる名トランペット奏者、ラインホルト・フリードリッヒ。彼の呼びかけにより結成され、欧州のブラス界を席巻する金管五重奏団が、コロナ禍による公演延期を経て、今夏ついに彩の国に登場する。
メンバーはいずれも真の実力者たち。第2トランペットはフリードリッヒの教え子で幅広いレパートリーを持ち、細川俊夫の作品を多く初演していることでも知られるイェルーン・ベルワルツ。ホルンは2006年からデンマーク国立交響楽団の首席奏者を務めるラッセ・マウリッツェン。トロンボーンはウィーン宮廷管弦楽団を経て英国人として初めてウィーン・フィルの首席奏者に就任したイアン・バウスフィールド。そしてテューバはマウリッツェンと同じくデンマーク国立響の首席奏者で、アバド時代にルツェルン祝祭管でも演奏経験があるトーマス・ロイスランドが務める。
プログラムはフリードリッヒが得意とするラモー、テレマン、ヴィヴァルディら各国のバロック音楽から、この編成のために書き下ろされた、英国が生んだ金字塔、金管五重奏曲第1番(アーノルド)やロシアン・ブラスの試金石、金管五重奏曲第3番(エヴァルド)ら20世紀作品まで多彩。加えて金管楽器を知り尽くした名編曲家S.フェルヘルストによるビートルズ・メドレーも。この至福をブラス・ファンはお聴き逃しなく!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年7月号より)
2022.7/30(土)15:00 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール
問:SAFチケットセンター0570-064-939
https://www.saf.or.jp
他公演
7/29(金) Hakuju Hall(プロアルテムジケ03-3943-6677) 他