新日本フィルが井上道義の新作オペラ上演に向けてクラウドファンディングを実施

返礼品には、エキストラ出演権、指揮者レッスンも

 新日本フィルハーモニー交響楽団は、2023年1月に予定されている井上道義の自伝的オペラ作品の上演に向けて、経費を賄うべく、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で支援を募っている。目標金額は300万円、募集期間は2022年6月12日まで。

 今年創立50周年を迎えた同楽団。記念のシーズンにはゆかりの指揮者たちが多く登場するが、1983年から88年にかけて第2代音楽監督を務めた井上道義もその一人。第646回定期演奏会(2023.1/21, 1/23)で共演する作品は、井上が作曲を手がけた自伝的オペラ《A Way from Surrender ~降福からの道~》。自身のライフヒストリーを反映し、アイデンティティとは何かを問いかける内容で、3回以上にわたって推敲を重ね、通算で15年もの歳月をかけて書いたという。今回、ひときわ思い入れの深い新日本フィルとのコンビによる初演が実現することとなった。

 クラウドファンディングで集めた資金は、出演者やスタッフへの出演費、舞台セット、照明、衣裳、リハーサル費用、その他制作諸経費に充てられる。
 支援金額は、3,000円から最高500,000円までと幅広い。支援者へのリターンとしては、井上道義サイン入り台本や演奏会チケット、「みちよしデザインTシャツ」など、比較的ベーシックなものから、本公演のエキストラ出演権、井上による指揮者レッスンなど、クラシックファンには堪えられないユニークなコースが多数用意されている。

第646回定期演奏会
2023年1月21日(土) 開演14:00 会場 すみだトリフォニーホール(コンサート・オペラ形式)
2023年1月23日(月) 開演19:00 会場 サントリーホール(演奏会形式)
指揮:井上 道義

|プログラム:
井上道義/ミュージカルオペラ『A Way from Surrender ~降福からの道~』 op.4(世界初演※)
新日本フィル第2代音楽監督でもある指揮者、井上道義氏の自伝的な作品。

|キャスト:
タロー(テノール):工藤和真
正義(バリトン):大西宇宙
みちこ(リリック・ソプラノ):小林沙羅
マミ(ソプラノ):宮地江奈
エミ(メゾ・ソプラノ):鳥谷尚子
ピナ(ソプラノ):コロンえりか

アンサンブル
<ソプラノ>中川郁文、太田小百合
<メゾ・ソプラノ>蛭牟田実里ほか
<テノール>斎木智弥、渡辺正親
<バリトン>今井学、高橋宏典、山田大智
<バス/バッソプロフォンド>仲田尋一、ほか

洗足学園関係合唱
茂木鈴大(タローの分身)
大山大輔(朗読)

新日本フィルハーモニー交響楽団
https://www.njp.or.jp