軽井沢大賀ホール 2022 春の音楽祭

新緑が鮮やかな季節に繰り広げられる音楽の饗宴

 軽井沢大賀ホールの「春の音楽祭」が4月29日に開幕する。5月5日までの全6公演。今年も本格的なラインナップだ。

 開幕は東京フィル。軽井沢町と提携し、大賀ホールは彼らの拠点の一つ。尾高忠明指揮で「田園」をメインに、松田華音を迎えての「皇帝」。4月30日は垣内悠希指揮オーケストラ・アンサンブル金沢によるベートーヴェンの交響曲第7番と、川久保賜紀によるブルッフのヴァイオリン協奏曲が並ぶ。5月1日は神尾真由子と萩原麻未のデュオによる名曲リサイタル。ともに国際コンクールを制した2人は同い年だ。5月3日は東京音楽コンクールの優勝・入賞者らによる若き室内管弦楽団・軽井沢チェンバーオーケストラ。5月4日には高関健指揮NHK交響楽団が登場して、周防亮介のソロでヴァイオリン協奏曲と交響曲第5番というチャイコフスキー・プロを披露。5月5日は和太鼓集団「鼓童」の大迫力のフィナーレ。

 宿泊してゆっくりリフレッシュできれば最高だけれど、音楽祭はソワレでも午後4時開演だから日帰りも十分可能。軽井沢からの上り新幹線の最終は午後10時19分だ(東京駅着11時24分)。終演後に街を散策したり食事を楽しむことだってできる。最近では夏日の記録もあるものの、ゴールデンウィークの軽井沢の最高気温は概ね17度前後。朝夕の最低気温が0度以下になることもあるので、防寒の備えも用意して出かけよう。晩春から初夏へのグラデーションが美しい軽井沢を、上質な音楽とともに満喫したい。
文:宮本明
(ぶらあぼ2022年5月号より)

2022.4/29(金・祝)〜5/5(木・祝) 軽井沢大賀ホール
問:軽井沢大賀ホールチケットサービス0267-31-5555 
https://www.ohgahall.or.jp
※各公演、発売日などの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。