ウェールズ弦楽四重奏団 コンサート2022

実力派クァルテットがハーモニーホール座間に初登場!

 他のどの団体とも違う突き詰めた解釈と音色を作り上げ、国内屈指の四重奏団体に数えられているウェールズ弦楽四重奏団。2006年に桐朋学園大学在学中に結成され、2008年にはミュンヘン国際音楽コンクールで第3位受賞という快挙を達成。昨年12月には結成15周年記念公演を開催し、節目を充実の演奏で祝ったばかり。

前列左より:三原久遠、富岡廉太郎 後列左より:横溝耕一、﨑谷直人
©Satoshi Oono

 クァルテットとして新たなステージに上がりつつある彼らが、5月に神奈川県座間市のハーモニーホール座間に登場する。演目は実に洒落た名曲集で、ヴォルフ「イタリアン・セレナード」、プッチーニ「菊」、ドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲、ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」。名旋律の数々を楽しめる演目だ。意外にも人気作「アメリカ」に彼らが取り組むのは初めてということで、どんな表現になるのか興味をひく。

 ストイックかつ濃密にアンサンブルを磨き上げ、独特のハーモニー感とフレーズ感にクールな情熱が加わる演奏には、これまで未体験だった方も思わず引き込まれるはず。現代を代表する人気四重奏団による名曲集、かなりの聴きものとなる。
文:林昌英

ウェールズ弦楽四重奏団 コンサート2022
2022.5/7(土)15:00 神奈川/ハーモニーホール座間

ウェールズ弦楽四重奏団 Verus String Quartet
﨑谷直人(ヴァイオリン) Sakiya Naoto, violin
三原久遠(ヴァイオリン) Mihara Hisao, violin
横溝耕一(ヴィオラ) Yokomizo Koichi, viola
富岡廉太郎(チェロ) Tomioka Rentaro, cello

♪ヴォルフ:イタリアン・セレナード
♪プッチーニ:弦楽四重奏曲 嬰ハ短調「菊」
♪ドビュッシー:弦楽四重奏曲 op.10
♪ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」op.96
※演奏曲目は 変更になる場合がございます。

問 ハーモニーホール座間 046-255-1100
http://www.ny.airnet.ne.jp/harmony/events/detail/2022_05_07_m.html

© Satoshi Oono