三浦謙司が日本ショパン協会賞を受賞

 ショパン作品演奏の年間最優秀ピアニストに贈られる「日本ショパン協会賞」の受賞者が決定し、第48回(2021年度)は三浦謙司が受賞した。
 日本ショパン協会は、ショパン生誕150年を記念して1960年に設立。昨年のショパン国際ピアノコンクールで審査にあたった海老彰子が会長を務め、各国のショパン協会と連携した活動を行っている。

三浦謙司 (c)Jeremy Knowles

 今回は、2021年5月に行われたHakuju Hallでの「三浦謙司 ピアノ・リサイタル」において示されたショパン演奏の成果に対して、また今後の活動への奨励として授与された。21年の一年間に、国内でショパン作品が演奏された500件以上のコンサートの中から、本賞の主旨に該当する演奏会より対象の演奏者5名が選出され、三浦が受賞する結果となった。
 三浦は、2019年、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールを制し、さらなる活躍が注目される若手ピアニストの一人。ウィグモア・ホール(ロンドン)やベルリン・コンツェルトハウスに招かれるほか、フランス国立管弦楽団やロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとした国内外のオーケストラと共演を重ねるなど、今後の国際的な活動も期待されている。

 表彰は、6月4日にカワイ表参道で開催される「第12回 ショパン・フェスティバル2022 in 表参道」の期間中にメダルと賞状、賞金20万円が贈呈される。

協会賞授与式に出席した海老彰子・日本ショパン協会代表(左)とリモートで出席した三浦

(2022.6/9 写真追加)

三浦謙司(みうらけんじ)
1993年、神戸生まれ。4歳でピアノを始め、13歳で単身渡英。ベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒ、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でエルダー・ネボルシンに師事。2015年、第9回 浜松国際ピアノコンクールで奨励賞およびAAF賞を受賞。2017年には、第1回 Shigeru Kawai国際ピアノコンクールおよびスタインウェイコンクールベルリンで優勝を果たす。2019年、第4回マンハッタン国際音楽コンクールで金賞を受賞、さらにロン・ティボー・クレスパン国際コンクールでは第1位および3つの特別賞を受賞。

日本ショパン協会
http://chopin-society-japan.com