日本を代表するプリマドンナが歌う、珠玉の名作たち
1999年以来、実に23年ぶりの「日経ミューズサロン」登場となる日本が世界に誇るソプラノ。今まさに円熟期にある歌姫が“愛と祈り”のプログラムを披露。マリア・カラスによる20世紀の決定盤であまりにも有名な、ベルカント・オペラの最高峰ベッリーニとドニゼッティそれぞれの人気作品から「狂乱の場」に始まる一連のハイライトを、完璧なコロラトゥーラ技術と息を呑む程に澄んだ美声、そして舞台さながらの入魂の演技で魅せてくれるはず。加えて3つの〈アヴェ・マリア〉から、武満徹〈小さな空〉、村松崇継〈いのちの歌〉、いずみたく〈見上げてごらん夜の星を〉といった新旧の名ポップス歌謡、そして困難な時代の世界的“エール(勇気の歌)”〈ユー・レイズ・ミー・アップ〉に、敬虔な〈アメイジング・グレイス〉と盛りだくさん。伴奏を担当するのが、男声ユニット「イル・デーヴ」のピアノ・メンバーでもあり“歌を知り尽くした”名手・河原忠之なのも完璧。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年4月号より)
2022.4/20(水)18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
https://stage.exhn.jp