第31回出光音楽賞に上野通明、岡本誠司、小林愛実

 出光音楽賞の今年の受賞者が発表され、チェロの上野通明、ヴァイオリンの岡本誠司、ピアノの小林愛実の3名が第31回受賞者に選出された。いずれも昨年の主要国際コンクールでの活躍が顕著だった20代の音楽家の受賞となる。
 同音楽賞は、出光興産株式会社が1990年に制定。おもにクラシック分野の若手音楽家が受賞対象となってきた。2020年はパンデミックの影響により演奏家の活動が制限されたことから選考を見送り、今回は20年、21年の2シーズンが対象期間となっっている。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。

上野通明 Michiaki Ueno

 上野通明は、1995年パラグアイ生まれ。ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロコンクール第2位入賞など、権威ある国際コンクールで実績を残し、昨年ジュネーヴ国際音楽コンクールチェロ部門では、日本人初優勝の快挙を果たした。同年秋からはエリザベート王妃音楽院にてゲーリー・ホフマンに師事。若手の実力者がひしめく日本のチェロ界のなかでも抜きん出た存在として注目を集めている。

岡本誠司 Seiji Okamoto

 岡本誠司は、1994年千葉県出身。2014年、ライプツィヒのJ.S.バッハ国際コンクール・ヴァイオリン部門にてアジア人初優勝を果たして頭角を現し、16年のヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで第2位に入賞。また、昨年ARDミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門での優勝は大きな話題となった。自身のリサイタル・シリーズや室内楽のほか、反田恭平(ピアノ/指揮)が立ち上げたJapan National Orchestraのコンサートマスターとしても活躍。現在はクロンベルク・アカデミー(ドイツ)に在籍し、ベルリンにて研鑽を積んでいる。

小林愛実 Aimi Kobayashi ©︎ Makoto Nakagawa

 小林愛実は1995年山口県出身。9歳で国際デビュー、14歳でCDメジャー・デビューを果たすなど、幼少期より活躍し、海外のオーケストラとの共演歴も多い。昨年秋、ショパン国際ピアノコンクールに2度目の出場を果たし、第4位に入賞。各メディアへの露出も増え、このたび公式ファンクラブ“I&Me”が発足。日本で最も注目を集めるピアニストの一人となった。2013年よりフィラデルフィアのカーティス音楽院に留学して研鑽を積んでいたが、この春からは拠点をパリに移す予定。

出光音楽賞
https://www.idemitsu.com/jp/enjoy/culture_art/music_prize/index.html