よみうり大手町ホール オープニングシリーズ 読響アンサンブル・シリーズ

新しいホールで愉しむ極上の室内楽

 エンタテインメントの創造と文化・情報の発信拠点として、東京・大手町にオープンする「よみうり大手町ホール」。読売新聞東京本社内に設けられた500席の空間は、充実した最新の音響・映像機器を備え、能の上演も可能とあって、ここから生まれる新たな文化の潮流に期待が寄せられている。
 このホールを舞台に、日本のトップ・オーケストラ、読売日本交響楽団のメンバーによる多彩な編成で、極上の室内楽を堪能する『読響アンサンブル・シリーズ』もスタート。初回は“鉄壁”の金管セクションの面々が集結し、「灼熱のブラス」で開幕を告げる。
 今回登場するのは、田中敏雄(トランペット)、久永重明(ホルン)、古賀光(トロンボーン)、次田心平(チューバ)、西久保友広(打楽器)という、読響が誇る名手たち。ここに客演として、東京フィル副首席トランペット奏者の長谷川智之が加わる。プログラムは2部構成。まず第1部では『華麗なる金管アンサンブルの世界』と題して、読響常任指揮者カンブルランが作曲した「金管五重奏のためのディヴェルティスマン」ほかを。第2部は「オペラ名場面集」で、没後90年のプッチーニをはじめ、モーツァルトやヴェルディなどの名旋律をたっぷりと聴かせる。
 シリーズは今後、語りに俳優の石丸幹二を迎えてのストラヴィンスキー「兵士の物語」や、木管五重奏によるニューイヤー・コンサート、ピアノに俊英・河村尚子を迎えてのシューベルト「ます」などが予定されている。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年4月号から)

読響アンサンブル・シリーズ 
vol.1 オープニング・コンサート〜灼熱のブラス〜 7月31日(木) 
vol.2 石丸幹二×「兵士の物語」 10月24日(金) 
vol.3 ニューイヤー・コンサート〜華麗なる木管五重奏〜 2015年1月17日(土) 
vol.4 ピアノを迎えて 河村尚子の「ます」 2015年3月20日(金) 
会場:よみうり大手町ホール 
問:読売新聞文化事業部 03-3216-8500 
http://yomi.otemachi-hall.com