第40回 日本フィル 夏休みコンサート 2014

家族みんなで楽しむオーケストラとダンス


 「クラシック音楽が未体験の子供たちに、家族と一緒に、生のオーケストラを聴いてほしい」との願いから、日本フィルハーモニー交響楽団が毎年続けている「夏休みコンサート」が、40回目の節目に。そんな特別の機会である今回は、本格的なフル・オーケストラの響きだけでなく、ダイナミックなダンスのコラボレーションが加わり、体験したことのないワクワク体験ができそう。
 川瀬賢太郎(7/19〜27)、園田隆一郎(7/29〜8/3)と注目の指揮者2人を迎えてのコンサートは、3部構成。第1部は、ヘンデル「水上の音楽」で華々しく幕開けを告げる。そして、江原陽子のナビゲートで、客席に座っているだけで“楽器博士”になれる魔法の曲、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」を聴き、楽器の音色や形の違いを学ぶ。
 そして、第2部では、J.シュトラウスⅡ「美しく青きドナウ」など、誰もが一度は聴いているはずの名旋律をバックに、山田うんの振付・演出で日本女子体育大学の新体操部とダンス・プロデュース研究部の踊り手たちが華麗に舞い、聴衆を幻想の世界へといざなう。
 第3部は、ステージと客席が一体となって盛り上がる「みんなでうたおう」。ジブリ映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」など人気曲のほか、「夏の思い出」など歌い継ぎたい懐かしい日本の歌、さらには40周年記念の“特典”とも言える「スペシャル・メドレー」まで、まさに盛りだくさん。2014年にしか体験できない一期一会の特別なステージは、忘れられない思い出を作ってくれるはず。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年7月号から)

7/19(土)〜8/3(日)東京・神奈川・千葉・埼玉で開催
問:日本フィル・サービスセンター 03-5378-5911
各公演の詳細情報は下記ウェブサイトでご確認ください。
http://www.japanphil.or.jp