清新な感性が紡ぐベートーヴェン後期の世界
弦楽四重奏ファン注目の「プロジェクトQ」が今年19回目を迎える。今回は同ジャンルの頂点にそびえたつベートーヴェンの後期6曲に、期待の若手奏者たちのクァルテットが1曲ずつ取り組む。各組がその成果を披露する「本公演」は、6団体の競演を体験できる機会としても貴重。
本公演は昼夜それぞれ3曲の2部構成で、昼は東京藝術大学3年生の俊才4人が集うアーテム・クァルテットの第12番で開始。東京音楽コンクール優勝の前田妃奈らによるクァルテット・リ・ナーダが第13番、日本音楽コンクール優勝の東亮汰らによるポローニア・クァルテットが第14番、それぞれ注目の挑戦となる。
夜は活動3年目ながら音楽祭等に出演を重ねるレグルス・クァルテットの第15番、活動9年目で単独公演も開催しているタレイア・クァルテットの「大フーガ」と、広く活躍中の2団体が登場。ヴァイオリン岸本萌乃加、林周雅らによって東京藝大在学中に結成された、ほのクァルテットの第16番が締めくくる。
文:林昌英
(ぶらあぼ2022年3月号より)
2022.3/20(日)(1)14:00 (2)19:00 トッパンホール
問:プロジェクトQ実行委員会(テレビマンユニオン内)03-6418-8617
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