名手6人が織りなす独創的でダンサブルな音楽
「アンサンブルの喜びを伝えたい」と、同世代の気鋭奏者たちが集結し、独創的かつ先鋭的な活動を展開している「東京六人組」。今回は、彼らのために編曲されたラヴェル「ラ・ヴァルス」をはじめ、「ダンス」をテーマに据えて、鮮烈なハーモニーをたっぷりと披露する。
管楽器には、ソリストとして国内外で活動を行う上野由恵(フルート)に、東響の荒絵理子(オーボエ)と福士マリ子(ファゴット)、読響の金子平(クラリネット)、N響の福川伸陽(ホルン)と各楽団の首席奏者たち。ここへ、2001年にマリア・カナルス国際音楽コンクールを制した三浦友理枝(ピアノ)が加わっている。
ステージは、この編成のために書かれているダンディ「サラバンドとメヌエット」で幕開け。プロコフィエフのバレエ音楽「ロミオとジュリエット」からの抜粋(松下倫士編)、R.シュトラウスのオペラ《サロメ》から「7つのヴェールの踊り」(磯部周平編)、そして、「ラ・ヴァルス」(浦壁信二編)で華やかに締め括られる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2021年11月号より)
2021.12/17(金)11:30 浜離宮朝日ホール
問:朝日ホール・チケットセンター03-3267-9990
https://www.asahi-hall.jp/hamarikyu/