第4回 立川オペラ愛好会 ガラコンサート 名歌手たちの夢の饗宴

まさにオペラ・ファン垂涎のステージ!


 2000年の「多摩モノレール」全線開通以来、大型商業施設の誕生が相次ぎ、今や多摩地区随一の人気タウンとなった立川。そんな同地を“オペラの町”にするべく「立川オペラ愛好会」が主催するガラコンサートも今回が4回目。二期会と藤原歌劇団のトップスターたちが競演しオペラの名曲を披露する豪華なステージを手ごろな価格で楽しめるとあって、遙々遠方より駆けつけるオペラ・ファンも増えているという。演奏曲目は《カルメン》の〈闘牛士の歌〉や《カヴァレリア・ルスティカーナ》の〈ママも知るとおり〉、《ドン・カルロ》の二重唱など、ごく一部しか発表されていないが、砂川涼子(ソプラノ)と村上敏明(テノール)が揃って出演と聞けば、愛の2重唱を期待しないわけにはいかないし、安藤赴美子(ソプラノ)の蝶々夫人や樋口達哉(テノール)の華麗なアリアなどもつい楽しみにしてしまう。ピアノ演奏は人気の男声ユニット「イル・デーヴ」のまとめ役としても大活躍の、声楽を知り尽くした河原忠之が担当。同ユニットから今年は青山貴(バリトン)の参加も嬉しい。会場は話題の「IKEA立川」とは駅を挟んで反対側となる立川市市民会館。「アミューたちかわ」として親しまれてきた同館は今年、ネーミングライツ導入により「たましんRISURUホール」と改称。改修工事により客席の間隔が拡張され1201席に増えた大ホールも注目を集めている。お買い物と一緒に、午後の贅沢なひとときを。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2014年6月号から)

★6月15日(日)・たましんRISURUホール(立川市市民会館) 
問:コンセール・プルミエ042-662-6203