東京音楽コンクール 弦楽部門で福田麻子が第1位

 第19回東京音楽コンクールは、8月27日、東京文化会館で弦楽部門の本選がおこなわれ、4名のファイナリストが出場。審査の結果、ヴァイオリンの福田麻子が優勝した。また、会場来場者の投票による聴衆賞には、橘和美優(ヴァイオリン)が選ばれた。
 最終結果は以下の通り(曲名は本選での演奏曲)。

第19回 東京音楽コンクール 2021 弦楽部門
第1位 福田麻子(ヴァイオリン) FUKUDA Asako, Violin
     チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
第2位 橘和美優(ヴァイオリン) KITSUWA Miyu, Violin
     サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61
第3位 下川朗(コントラバス) SHIMOKAWA Rou, Contrabass
     クーセヴィツキー:コントラバス協奏曲 嬰ヘ短調 Op.3
入選 西田翔(チェロ) NISHIDA Sho, Cello
     ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
聴衆賞 橘和美優(ヴァイオリン) KITSUWA Miyu, Violin

 弦楽部門を制した福田は、神奈川県出身。東京音楽大学を首席で卒業後、同大学大学院で学び、2018年には第87回日本音楽コンクールでは、バイオリン部門第3位に、翌19年には第18回東京音楽大学コンクール弦楽器部門でも第1位に入賞している。東京シティ・フィル、日本フィルとソリストとして共演。これまで、小栗まち絵、大谷康子、原田幸一郎、藤原浜雄、玉井菜採の各氏に師事。今回の本選では、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏し、栄冠に輝いた。福田は、2022年1月におこなわれる優勝者&最高位入賞者コンサートに出演し、下野竜也指揮 読売日本交響楽団と共演する。

第19回東京音楽コンクール 優勝者&最高位入賞者コンサート
2022.1/10(月・祝)15:00 東京文化会館
指揮:下野竜也
管弦楽:読売日本交響楽団
司会:朝岡聡
https://www.t-bunka.jp/stage/11287/

 声楽部門は8月29日に、木管部門は8月31日に本選がおこなわれる。なお、来年の同コンクール(第20回)は、ピアノ、金管、声楽部門が実施される予定。

東京音楽コンクール
https://www.t-bunka.jp/tmc/