トニー賞で作品賞・脚本賞・作曲賞・演出賞・振付賞の主要5部門の受賞を果たした名作ミュージカル「ハロー・ドーリー!」が今夏、富山と東京で ”再演” される。
「ハロー・ドーリー!」は1964年にニューヨークで初演されたブロードウェイ・ミュージカル。19世紀末のニューヨークを舞台に、結婚仲介業の未亡人ドーリーが、金持ちでひねくれ者のホレスとの結婚を企てるラブストーリーを描いたハッピー・ミュージカルだ。
初演に続き、翌65年には来日公演があり、69年には映画化もされた「ハロー・ドーリー!」の日本人による日本語上演を待ち望む声が多いなか、「日本人による日本語上演が許可されなかった」50年あまりの月日を経て、昨年2月、ようやく日本初演にこぎつけたのが富山市の「オーバード・ホール」だった。
本公演は、オーディションを通過した富山市民も参加する”市民参加型”のミュージカルで、地方でのブロードウェイ・ミュージカル日本初演も異例となるが、再演となる今年は、東京での上演も決まった。
主演のドーリーは、日本初演に引き続き、富山出身の剣幸が演じる。5月17日(金)に行われた会見で剣幸は、演じる上で一番難しかった点について「楽しい音楽の分、中身も楽しくないといけない。オリジナルの面白さが伝わるのかが心配だったが、みんなで作り上げる中で面白さは出てくる」と確信、「再演へのプレッシャーはあるが、色々な面で練り上げたい」と力強く語った。
ミュージカル「ハロー・ドーリー!」
★8/16(金)~18(日)オーバード・ホール
一般5000円 高校生以下2000円
問:富山市民文化事業団076-445-5610
★8/23(金)~25(日)東京芸術劇場プレイハウス
8000円
問:東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296