マシュー・ボーンの新作日本初上陸

dorianconfe マシュー・ボーンといえば、男性を主体とした「白鳥の湖」の新演出を手がけ、世界を熱狂させた奇才の振付家として知られている。日本には、この作品で2003年から2010年に3回来日しているが、今回は新作「マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』」をひっさげ、いよいよ7月に来日する。

本公演は、オスカー・ワイルドの原作「いつまでも美しくいたい願望にとりつかれた男ドリアン・グレイ」のベースはそのままに、背景を現代に置き換えた舞台。キャストは日本人と英国人のダブルキャストという初の試みで、「白鳥の湖」で主役を踊ったリチャード・ウィンザーと、イギリスでの公開オーディションで見事主役を射止めた大貫勇輔に決定。このふたりの会見が5月22日(水)に都内で開かれた。
まず、お互いの第一印象についてウィンザーが、「ユースケは素晴らしい存在感があり、ドリアン役にはぴったりだと感じた」に対して、大貫は「とにかく体格が良い。自分の身体が小さく感じた」と、笑顔を交わすなどとても仲の良い様子。
役作りについてウィンザーは、「大柄な男性ふたりが絡むシーンでセクシーさをどう出すのか、ケンカに見えないようにするのに工夫しました」。一方の大貫は、「斬新・ワイルド・セクシーに変化してゆく役をどう表現するか考えています。精神と肉体を削って全力で向かいます!」と熱く語った。ますます演じることが楽しくなってきたと語る大貫にも期待したい。
またこの舞台では、物語のキーを握るヘンリー卿を女性に変えた新演出に挑戦しているが、映画「プラダを着た悪魔」の主演メリル・ストリープのキャラクターをモチーフにしたというのでこちらも注目を!
新作「マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』」
★7/11(木)~15(月・祝)Bunkamuraオーチャードホール
10,000円~6,000円
問:ホリプロチケットセンター03-3490-4949