6月6日から12日までアルメニアの首都エレバンで行われていた、第17回ハチャトゥリアン国際コンクール指揮者部門の結果が13日発表され、出口大地が第1位に輝いた。同コンクールは、アラム・ハチャトゥリアンの生誕100年に当たる2003年に創設され、毎年作曲家の誕生日 6月6日に合わせて開催されている(指揮のほか、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの3部門がある)。指揮者部門の審査員には、パヴェル・コーガン、ミハイル・ユロフスキ、ヨルマ・パヌラなどが名を連ねている。20名のエントリーのなかから、出口は見事栄冠を勝ち取った。
出口は、1989年大阪生まれ。 関西学院大学法学部卒業後、東京音楽大学作曲指揮専攻を経て、現在は、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン指揮科修士課程に在籍している。指揮を広上淳一、田代俊文、三河正典、下野竜也、クリスティアン・エーヴァルト、オペラ指揮をハンス・ディーター・バウム、現代音楽指揮をデイヴィット・コールマンの各氏に師事。これまでに、マグデブルクフィルハーモニー、ブランデンブルク州立管弦楽団、ハンブルク交響楽団(以上ドイツ)、カルロヴィ・ヴァリ交響楽団(チェコ)ほか、国内外のオーケストラを指揮している。今年4月には、ベルリン放送交響楽団の公演でウラディーミル・ユロフスキーのアシスタントを務めた。
出口が喜びのコメントを寄せてくれた。
遠回りの人生でしたが、ついに名誉ある賞をいただき、喜びと共に気の引き締まる思いが溢れています。音楽の力で人々を幸せに出来るよう、これからも精進していきます。
出口には、賞金と入賞者ディプロマのほか、アルメニア国内で2022〜24シーズンにかけて2回のコンサート出演機会が与えられる。
Khachaturian International Competition
https://khachaturian-competition.com
出口大地
https://daichideguchi.wixsite.com/daichideguchi