大島 亮プロデュース 弦の響き 〜磯村和英氏を囲んで〜

名手集結! ヴィオラの響きが冴える好企画

 神奈川フィルの首席ヴィオラ奏者を務める大島亮は、アンサンブル活動にも熱心に取り組み続けている。7月にはトッパンホールで「弦の響き」と題するプロデュース公演を実現。しかも、一時代を築いた名四重奏団「東京クヮルテット」のヴィオリストで、室内楽の何たるかを知り尽くした磯村和英が特別出演するということで、室内楽ファンの注目を集めている。

 出演は大島、磯村のほか、ヴァイオリンの松浦奈々(日本センチュリー響コンサートマスター)と直江智沙子(神奈川フィル特別契約首席)、チェロの辻本玲(N響首席)と市寛也(N響)。各楽団で中心メンバーとして活躍する名手たちが集う。演目は名曲ぞろいの3曲で、シューベルト三重奏曲第2番、モーツァルト五重奏曲第3番、ブラームス六重奏曲第1番と、人数が増えていく構成。なかでも、モーツァルトのハ長調の晴朗かつ緻密な大作と、ブラームス20代の甘美な情熱に満ちた名品で、合奏の名人たちがどんな表現を聴かせてくれるのか、期待が募る。
文:林 昌英
(ぶらあぼ2021年6月号より)

2021.7/9(金)19:00 トッパンホール
問:テレビマンユニオン03-6418-8617 
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