第29回出光音楽賞の受賞者が決定した。同賞は主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰している。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。
今年の受賞者は以下の通り。(五十音順)
◎牛田智大(ピアノ)
2012年3月に日本人ピアニストとして最年少(12歳)でユニバーサルミュージックよりCDデビュー。各地でのリサイタルに加え、シュテファン・ヴラダー指揮ウィーン・カンマー・オーケストラ、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団、小林研一郎指揮ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団ほかの日本公演のソリストを務める。18年、浜松国際ピアノコンクールで第2位入賞。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」等様々なTV番組や媒体で紹介されている。
◎郷古 廉(ヴァイオリン)
1993年宮城県多賀城市生まれ。2013年ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりである。新日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団など各地のオーケストラと共演。現在、ウィーンにて研鑽を積みながら、ヨーロッパにおいても徐々に演奏機会を増やしている。
◎LEO/今野玲央(箏)
1998年神奈川県横浜市生まれ。16歳で第20回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞・文部科学大臣賞受賞。コンクール史上、最年少受賞者としてNHK「にっぽんの芸能」ソロ出演。2016年にヴァイオリニスト五嶋みどり創設の「Midori & Friends」に招かれNYソロ演奏。17年3月、アルバム『玲央1st』でデビュー。現在、沢井箏曲院講師。東京藝術大学音楽学部邦楽科箏曲(現代箏曲)専攻在学中。