冬の午後に浸る“昭和ノスタルジー”
銀座の街で昼下がりに音楽とティータイムを。常に人気が高い王子ホールの主催公演「銀座ぶらっとコンサート」だが、中でもギタリストの鈴木大介による映画音楽シリーズは、安定の人気を誇っている。
その第6回目となる2月20日は、鈴木自身が演奏などで関わった作品や、彼の代名詞となっている武満徹作曲による映画音楽からのセレクション。池辺晋一郎や林光、伊福部昭、小六禮次郎といった作曲家たちの音楽、ジャズ・ミュージシャンとして注目される菊地成孔の曲や、意外なところでは古賀政男の「影を慕いて」(実は鈴木自身が出演した映画『一枚のハガキ』で演奏)も。加えて、この日がちょうど命日にあたる武満徹の作品からは、鈴木がサウンドトラック用の自筆譜にあたって編曲した作品などを演奏する。
ジャンルを超越したさまざまな音楽を、多彩な表情とスタイルで弾きこなす鈴木のギターは、冬の午後に心地よい時間をプレゼントしてくれるだろう。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2019年2月号より)
2019.2/20(水)13:30 王子ホール
問:王子ホールチケットセンター03-3567-9990
https://www.ojihall.jp/